なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

乙女戦争3  黒死病の恐怖

いまよりずっと強大だったポーランドリトアニア連合王国

ポーランド側はカトリック派だが、フス派にもある程度寛容。
リトアニア人はキリスト教を受け入れていなかったため、異教徒殲滅を掲げるドイツ騎士団と激しく対立。

当時はヴワディスワフ2世のもと、ドイツ騎士団を破り、神聖ローマ帝国並の勢力を誇っていた。

フス派はこれに協力を求めるが失敗……したのかな?


「ヤン・イスクラ(閃光)」 後の黒の軍代表によるジシュカ暗殺未遂

これは史実としては微妙な所。イスクラはこの後フス派の急進派の仲間になるしね。
→このイスクラはフス戦争で一番出世する人物なのでよく覚えておきたい。



フス派はカトリックに弾圧されていると言うが、それ以上に弾圧されていたユダヤ人たち

1389年には、プラハでユダヤ人虐殺事件が発生。3000人以上が犠牲になった。「黒死病の原因はユダヤ人」という風説が普通に信じられたりしていた。魔女のせいにしたりユダヤ人のせいにしたり、とにかく為政者たちは自分たちがどうにもならなくなったらすぐに弱いやつにすべてをおっかぶせて指示を得ようとしたのは昔から今まで変わらない。

ユダヤ教徒の犠牲者が少なかったとされ、彼らが井戸へ毒を投げ込んだ等のデマが広まり、迫害や虐殺が行われた。ユダヤ教徒に被害が少なかったのはミツワーに則った生活のためにキリスト教徒より衛生的であったという考えがある一方、実際にはキリスト教徒と隔離されたゲットーでの生活もそれほど衛生的ではなかったなどの見解もある。

まあそれと、金貸し業をやっていたため、踏み倒すためにしょっちゅう罪を被せられてたみたいですね。
日本の士農工商もそうですが、金貸しって基本的に強いから、権力側が押さえ込もうとしたのはわからんでもない。


紅星騎士団(ボヘミア発祥)

アネシュカ・チェスカー - Wikipedia

中世ボヘミア王国の王女でカトリック教会の聖人。記念日は3月2日。父はボヘミアオタカル1世、母はハンガリー王ベーラ3世の娘コンスタンツィエ。

創設者はガチガチの王族かよ……


お、この漫画について調べてたら、歴史マンガのまとめが。

巷にひとり在り : マンガで読む軍事史フェア

Tale of Rose Knight―ばら物語〈Vol.1〉 [コミック]は知らなかったので読んでみよう。
他にも「ホークウッド」、「傭兵ピエール」「狼の口」なんかは有名ですよね。

カトリック側はフス派包囲網を形成

もともとフス派は小勢力だからなぁ…




ペストはネズミの体に寄生する「ノミ」が媒介する

ペストは元々齧歯類(特にクマネズミ)に流行する病気で、人間に先立ってネズミなどの間に流行が見られることが多い。
ノミ(特にケオプスネズミノミ(en))がそうしたネズミの血を吸い、次いで人が血を吸われた結果、その刺し口から菌が侵入したり、感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込んだりすることで感染する。人間、齧歯類以外に、猿、兎、猫などにも感染する。

①腺ペスト
リンパ節が冒されるのでこの名がある。ペストの中で最も頻度の高い病型。ペストに感染したネズミから吸血したノミに刺された場合、まず刺された付近のリンパ節が腫れ、ついで腋下や鼠頸部のリンパ節が腫れて痛む。リンパ節はしばしばこぶし大にまで腫れ上がる。ペスト菌が肝臓や脾臓でも繁殖して毒素を生産するので、その毒素によって意識が混濁し心臓が衰弱して、治療しなければ数日で死亡する

②皮膚ペスト・眼ペスト
ノミに刺された皮膚や眼にペスト菌が感染し、膿疱や潰瘍をつくる。

③敗血症
1割がこのタイプとされ、局所症状を呈しないままペスト菌が血液によって全身にまわり敗血症を起こすと、急激なショック症状、昏睡、皮膚のあちこちに出血斑ができて、手足の壊死を起こし全身が黒いあざだらけになって死亡する。別名黒死病

④肺ペスト
腺ペストの流行が続いた後に起こりやすいが、時に原発することもある。かなり稀な病型。腺ペストを発症している人が二次的に肺に菌が回って発病し、又はその患者の咳やくしゃみによって飛散したペスト菌を吸い込んで発病する。頭痛や40°C程度の発熱、下痢、気管支炎や肺炎により呼吸困難、血痰を伴う肺炎となる。呼吸困難となり治療しなければ数日で死亡する。