匿名で記事を書くとはどういうことか
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20130921/1379729739
読んで「それ匿名ちゃうやん」と思ったので匿名歴がながい私が黒歴史を語っちゃうんだぜ。
・・・過去記事からの転載だけど。
増田はめちゃくちゃブクマ稼ぎやすい
http://d.hatena.ne.jp/TM2502/20120923/1348395853
約3年間で1460記事を投稿し、17371ブクマ。
1日平均1.2記事を投稿し、1記事平均で12ブクマ。
増田というのがいかにブクマ稼ぎやすいかよくおわかりになるかと。
増田(匿名)では書ける記事が制限される。自由にみえて実はものすごく不自由な空間である
・<事実の提示なく>「レッテルを貼」ってはダメ
・<十分な説明なく>「俺が正しい」ってポジションを取ろうとするのはダメこの2点だけはやめたほうがいいと思う。こういう文章が書きたいなら、ブログ持ったほうが楽です、多分。この2点が含まれると途端に説得力がなくなります。どこでもそうですが、特に増田においては説得力はゼロになると考えるべき。この2点においては、増田は最弱です。「なぜ自分はそう思うのか」という文脈や前提を読者と事前に共有できないからです。事実か説明ができてないと、いかなる反撃も回避・防御できません。「お前が言うな」と「お前がそう思うならそうなんだろうな」ですべて終わりです。
基本的に増田(匿名空間)というのは言及先の相手の発言と、確認可能な事実以外では戦えない空間だと思ったほうが良いです。よほど上手い人だけが、その文章内だけで事実や印象を作り上げて他人にメッセージを送り伝えることができるけど、それは一部の例外にだけ可能だと考えておくべき。
もちろん、一方的にバカにされたいだけなら、上記のような文章を書けば良いと思います。「ブコメ数さえ稼げれば批判でもなんでもいい、どうせ批判されたことはその場で脊髄反射的に激怒するが、1日後には忘れてる」みたいなキテレツな思想の持ち主なら増田は天国のような場所でしょう。
http://d.hatena.ne.jp/TM2502/20121127/1354017769
増田で記事を書くと使う言葉が強くなり、それにひきずられて自分自身が強くなったように錯覚するが、実際のところ匿名空間は何一つ自分を成長させない
普段それなりに真面目に考えて書いた記事が全く見向きもされないのに、増田で記事を書くと伸びるのは、やはり自分のことを省みず思ったことそのまんまをむき出しにして書けるからだろう。言葉の勢いが全然違う。思いつきでもなんでも、自分自身のことは棚に上げて断言口調で書ききれば何かしら反応がかえってくる。もちろん一番メインの感想は「お前が言うな」「黙れ小僧、貴様にry」であるのだが。
推敲なんてしない。一筆書きだ。ぶっちゃけ言いたいことはタイトルの時点で言いきっていて、あとは自分のうっぷんをたたきつけてるだけだ。非常に書くのが楽だし、ストレス解消にもなる。挙句、否定的な意見こそ多いものの、自分の意見で注目を集めることができて謎の満足感も得られる。自分はちょっとした人物なのではないかと錯覚さえさせてくれる。大事な事なので二回言うけれど「自分を棚に上げて語る」というのはめちゃくちゃ気持ちいい。周りの目を気にして言い訳したりとか留保条件とかそういうの一切なし。ただ自分の言いたいことを書きなぐる。それってすごく自由な感じがする。感じがするだけだが。
これに比べて自分のブログで書くと言うのは色々制約がある。自分の名前がついているから、あんまり恥ずかしいことは書けない。できるだけ短くまとめようとするし、読みやすさにも気を使う。それなりに手間暇かけて書くから、そこを読み取ってもらえずに記事を批判されるとやはり少し傷つく。いろいろと面倒である。
では、増田で書けばいいかというとそういうわけじゃないな、と。増田で書いてる文章はしょせん無責任な放言である。自分で書いた記事ではあるけれど、自分はその言葉に責任を負えない。それでは自分の文章とは言えない。増田的な書き方をしてブクマを稼げるようになっても自分自身は全く成長できない。
だから、時々ならいいけれど、やはり面倒でも手間暇かけて、誰も見てくれない記事を見てもらえるように意識しながら書き続けることが必要なのだろう。
http://d.hatena.ne.jp/TM2502/20130218/1361190626
その他「増田」について書いた過去にかいた記事まとめ
http://d.hatena.ne.jp/TM2502/searchdiary?word=%2A%5B%C1%FD%C5%C4%B8%EC%A4%EA%5D
匿名で通用するのは、第5段階以上の人だけ
第0段階:大人としての自覚する
http://d.hatena.ne.jp/next49/20120113/p2
第1段階:ゼミでの発表や研究室内での議論で、自分の主張を否定するような意見に出会うと「怒る」あるいは「泣き出す」、「へこむ」
第2段階:ゼミでの発表や研究室内での議論で、自分の主張を否定するような意見に出会っても、何とか受け入れられるようになる
第3段階:他人の発表や議論を聞いて比較的細かい「よくないところ」を指摘できるようになる。
第4段階:他人の発表や議論を聞いて、発表や発言の枠内で「よくないところ」を指摘できるようになる。ただし、改善方法は提示できない
第5段階:他人の発表や議論を聞いて、発表や発言の枠内で「よくないところ」を指摘できるようになる。しかも、改善案も提示できる
第6段階:他人の発表や議論を聞いて、研究テーマや扱っている問題の本質的なポイントから「よくないところ」を指摘できるようになる。しかも、改善案も提示できる
私は、ブコメこそそこそこ稼げたものの、
増田では読む人になにか考えさせるような記事はついぞ書けなかったなぁ・・・と思う。