なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

ワールドトリガー 13巻 「隊長としてのつとめを果たせ」

チームのためには自分が強くなるだけじゃなくて他にもやれることがある、というかソッチのほうが大事

オチたことをどうこういうつもりはない。
落とされて学んでいくのがランク戦の存在意義だ。

新しいことをやろうとする姿勢は見えたし、
鍛錬に依る成長も感じられた。

だが、当然三雲以外の人間も日々鍛錬を積んでいる。
アタリマエのことをやっていては、先を行く人間には追いつけない。

本当にチームを勝たせたいなら、
自分の成長という不確かな要素だけじゃなく、
もっと具体性のある手立てを用意する必要があった。

これは自分のレベルに合った戦い方をしろということではない。
「隊長としての勤めを果たせ」ということだ。

リーダーは自分が鍛錬するのは当たり前、それだけでは足りないというか、メインの仕事はそれではないという指摘。

弱さを本当に認めて、その上で卑屈にならずに自分のできることを理解し、出来ないことは他人の力を借りる

このあとの三雲くんの行動はええええ!?ってなったし、これに対する○のリアクション「自分の弱さを理解して、なりふり構わずいろんな手を考えられるのがメガネくんのいいところだ。今回も考えて探してみるといい」の部分。ワールドトリガーのダブル主人公の片方である三雲くんのことを一番良く表してると思うけれど、このジャンプ主人公らしくない「弱さ☓悪あがき」で自分の役目を作っていく三雲くんほんとに好き。

木虎藍の優しさ

最初出てきたときは安易なツンデレになるんか、とか思っててほんとすみません。

目の前の目標から目をそらして方向の違う努力に時間を費やすっていうなら、それは単なる現実逃避よ。私はそんなことに付き合うほど優しくもないし暇でもない。
これは私が厳しいんじゃなくて、先輩たちが優しすぎるんです。

……あなた、親切にされることに慣れきっちゃったの?

「自信家」に見えてたけどそうじゃなくてとことん現実的。能力があるところを努力で伸ばしただけではなく、能力がないことを自覚した上でチームに貢献するためにそうする必要が会ったんだろう。三雲にきつく当たってるように見えたのは、実際に木虎の方が上だからだし、自分より弱いのに理想論を言ってるのが本当に嫌いだから。ちゃんと「木虎が考える」礼儀を持って接すれば最低限必要なことは教える。筋がすごく通ってる。

以前負け組のポジションにいたからこそ、もがいている人間の気持ちがわかるし、それを持てるものを余裕を持って甘やかしたりしない。そうした方が良いからそういう態度を取っている。めっちゃ優しいやん……。別の時に、双葉には諭すように語りかけている。

負けが続けば、無償の優しさはいずれ重荷に変わります。

あなたが失敗したんじゃないわ。むこうが対応したのよ。
戦況をうごかすのは加古さんたち。私達の役目はこの邪魔な相手を「おさえる」こと。
私達も役目を果たすの。そのために双葉さんの助けが必要だわ

 










些細な事だけれど、オペレーターの子がやたら個性豊かなのが好き。

登場人物すべてをしっかり個性あるキャラとして扱おうとしてるよね。そして、設定はいろいろ凝ってるのに「ト書き」による説明を良しとしない。かならず登場人物の誰かに会話の中で説明させる。こういうこだわりすごい好き。 その代償として組織のミドル層がすっかすかになっちゃってるというか大人少なすぎという難点あるけど。