なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

巴マミの平凡な日常 感想

はてな疲れならぬはてな汚れを感じる今日この頃。

最近仕事疲れと、はてなの話題に言及しすぎているせいでだいぶ魂汚れてる気がします。

はてなブックマークに上がってくるような話題について言及するのをしばらくやめます。

本当は読みたい本とかマンガとかがたまってきて巡回とかやってる場合じゃねぇってだけなんですが。

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読んだ。まどマギのスピンオフとして読むより、むしろ「美人だけど31歳独身派遣彼氏なしですが何か」みたいな話として楽しめる気がします。

ぼっち慣れしている人の、「寂しいと思うこともあるけど、それ以上に人と接するのめんどくさい」という気持ちが表現されていてとても良いと思います。 

寂しいを癒しても、マイナスがゼロに近づくだけでそんなにプラスがないような気がする(大事な人と一緒に暮らすことの幸せを知らないからそう思うだけなのだけれど)。一方、ぼっち生活には、さびしいというマイナス以上のプラスを感じている。 

気の合う友達と遊べる間は、気楽で楽しい生活が手放せない。昔と違って「結婚せずずっと遊べる相手」なんて探せばいくらでもいるので、年老いるまではそれなりに楽しい人生送れちゃうような気がする。 もちろん結婚して、子供産んで、家庭を持つ人の充実感や幸せを聞くと、憧れたりはするし、それを経験していない自分がなんだかいたたまれない気持ちになることもある。 でも、一人きりになると、やっぱり今の一人ぼっちのずぼらで気楽な生活は楽しいし快適だし捨てがたいと思ってしまう。 

結婚して生きることなんて、深く知ろうとしなければ比べることもないので、今のまま生きられるなら、それでもいいかなー。もうちょっと、もうちょっとはこのまま…ってずるずる変わらないまま終わらない日常を過ごしていく。
とか言ってみるけれど、ふとしたタイミングで孤独が押し寄せてきて、必死に「最近楽しかったこと」を思い出そうとするのだけれど「食べ物がらみしか良かったことが出てこない。楽しいというか切なくなってきた」みたいなセリフが出てくる。この感情の波みたいなところがなんかツボでした。 数年経ったら私はこんな感じで生きてるんだろうなーって未来図ですね。


すでにぼっち慣れしてて、時々友達と遊んでるだけで満足なくらい枯れてる私としては、完全にあるあるだなーと思いながらニヤニヤして読んでたんだけれど、逆に配偶者がいらっしゃる方の感想なんかも読んでみたいなと思いました。

QB「やっぱり、10代の頃と比べると君たち、感情の起伏が乏しくなっているね。
  君たちはもうエネルギーの価値は低いようだね。
  結婚や出産、嫁姑問題等で一時的に膨大なネルギーを生み出すこともあるけど、
  安定したエネルギーを生み出せない以上すでに燃えカスといった方が…」

QBさんマジエネルギー厨w




まぁ、結婚してる人は絶対こっちのほうが面白いだろうけど。
今年のセンター試験では岡本かの子の「快走」が出ました。
子供が思春期に入ったころの夫婦は、これを二人で一緒に読むといいと思うよ。

「あれだ、あれだ」
 父親は指さしながら後を振り返って、ずっと後れて駈けて来る妻をもどかしがった。妻は、はあはあ言いながら
「あなたったら、まるで青年のように走るんですもの、追いつけやしませんわ」
 妻のこの言葉に夫は得意になり
「それにしてもお前の遅いことったら」
 妻は息をついで
「これでも一生懸命だもんで、家からここまで一度も休まずに駈けて来たんですからね」
「俺達は案外まだ若いんだね」
「おほほほほほほほほほほ」
「あはははははははははは」
 二人は月光の下を寒風を切って走ったことが近来にない喜びだった。二人は娘のことも忘れて、声を立てて笑い合った。

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