なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

自分の正しさに甘えない

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/174784/042000091/?P=5

マスコミは、文脈から切り取った発言をネタに大臣の首を取ることを自らの手柄であるかのように振る舞うその態度の不遜さを理由に、読者・視聴者の支持を失うに至った。そういうふうに考えなければならない。彼らは、大臣のクビを無駄に飛ばすことを通じて、自分たちのクビを締めたのだ。

コレ自体は嘆くべきことなのだが、これと同じことが「ポリコレ棒」「まなざし村」にも起きていると言える。


まなざし村は衰退しました

簡単に言うと、この人達は、調子に乗りすぎて、自分を律することが出来なくて、やりすぎて、その結果信を失ったのだ。もちろん今でも勢力としてはそれなりに大きいから個人ブロガーなんかは簡単に潰せるだろう。それでも、逆にネットに閉じた存在となりつつあり火をつける力は弱まっていると思われる。 もうリアルの企業などからすれば「ただのやっかみだからしばらく放置しておけばいい」くらいになりつつあるのではないか。


こうなると、まなざし村と呼ばれる人たちも、はてな村がそうなったのと同じように「村の間で自分たちだけの正しさを共有しあってクダを巻いているだけの気持ち悪い集団。スラクティビズムの権化」みたいに呼ばれることになっていくのかもしれない。




なんせ、例のジャンプの騒動のようなイージー案件ですら旗振り役を間違えたのは痛い。あれは批判すること自体はかまわないし、冷静に指摘されればすぐに掲載中止とお詫びくらいにはなりそうなものだ。なのだが、旗振り役が青二才のセルフまとめだった。はっきりいってあのまとめに対して「批判するならちゃんと批判しよう」という声を上げられなかった時点でもう集団としては信頼できない。「あーこういうのに難癖つけるのは青二才みたいなやつなのね。ネット弁慶乙」っていう悪印象になる。
「自制の出来ない、表現的にすぐ過激に煽り立てるようなネットバカが旗を振ってる」って思われたらもう終わりだ。無視したらいいということになる。ポリコレを主張する人間が、政治的に正しくない、エモーショナルにおいてコレクトでない。そんなので支持を得られるわけがない。結局感情を発散させたいだけってことになる。

ジャンプ+は普通に考えれば3話掲載中止になるだろうけど、かといってまぁ今回の件で「まともな指摘だった」と受け取るかというと微妙だと思う。そうやってヘタな振る舞いで徐々に徐々にヘイトをためていく。目先のことしか考えてないネット運動には将来性を感じない。




ポリコレな方々の「ポリコレ取締対象でなければ何をやってもいい」「むしろもう自分たちが反ポリコレ」みたいな振る舞いが支持されるわけない

私はポリコレの主張自体はそんなにおかしいとは思ってないが、集団としてのポリコレさんたちの口の悪さや個人攻撃の数々などの「反ポリコレ」的な振る舞いにはほとほとうんざりしており、こういう人たちが一掃されない限りはどうにもなるまいと思っている。

・「駅乃みちか」や「ナコルル○す」問題にあるように、別に主張としてそこまでおかしくないにせよその際の振る舞いが極めて傲慢であったり抑圧的であったこと

・些細な事にまであれこれケチを付けまくり、本来つぶされるべきでないものまで潰し、さらにただ潰すだけならまだしも、その際の理由付けが「差別的」なものに及ぶにいたっては

もう彼らは、ただの「潔癖症」とか「そうやって注目を集めたいだけの奴」とか「存在意義を求めて不必要な活動をしているだけの人間」とか「正義に酔ってる危険なやつら」くらいに思われるようになってしまったのかもしれませんね。


togetterとかで暴れてる人たちのせいで、それ以外の普通の人達まで嫌われているとしたら、なんかもうわけわからないよね。



やりすぎた結果「あえてポリコレのいうことは突っぱねる」ことが正しい戦略、というところまで来ている

多くの国民は、失言の悪質さを理由に辞任を求めるというよりは、むしろ、辞任したという結果から失言の悪質さを逆算するぐらいの関心度で政治報道を眺めている。とすれば、辞任せずに知らん顔をしていれば、多くの国民は「たいした失言ではないのだな」と判断してくれる

これは駅乃みちか問題があてはまる。

会社が批判を受けて例のデザインを取り下げたという結果を持って、「やはりあれはアウトだった」と声高に叫ぶ人がいる。これもまずい振る舞いだろう。正しさの話だったはずなのに、勝ち負けの話になっている。
逆に言えば、どんだけネットで一部の人間が声高に批判しようが、突っぱねていたら彼らの言い分を証明する根拠などなかったということになってしまう。



さらにいえば、くまてつ問題では、結果が出た後でポリコレの人たちがしゃしゃり出てこういう話をしていた。この下の発言は意訳であり正確ではないが、実際にこういう発言をしている人はいたのは私も記憶している。

くまてつのは出自だけに問題を絞ってりゃいいものを「エロゲーのキャラって、全年齢向け萌え絵とは異なる淫靡さみたいなものを醸し出していますよね。服着せればエロくないと考えたとすれば、ちょっとそれは考え方として甘すぎるのではないかと。」とか言いやがった人が居るからな。でキャラだけで言えばくまてつの時と対してかわりゃあしないわけですよ。

実際のところ「エロゲの作品はちょっと……」という判断だけだったら別に私もポリコレ関係なくそこまで反発は感じなかったが、却下になった結果を取り上げて、後から理屈を付け足していく、みたいな話になるともう話の正しさなんかどうでもいいってことになってしまう。

*1


「自分たちの正しさ」に甘えないのが大事

何度も言うが、ポリコレやリベラルの人たちって別に言ってることはそんなに間違いじゃない。

ただ「自分たちの正しさに甘えすぎ」なんだよね。

自分たちが正しいからと言って、それを受け入れないやつは馬鹿だとか、拒否するやつは人でなしだ、みたいにいちいち攻撃して回るのをやめるべきだと思う。

こういうと、はてこさんのように「お前もアンチリベラルか」とか「俺達の気にいるように言わないという事聞いてやらないぞ」みたいな態度として受け取るようだけれど、そう思うなら思えばいいですよもう。ただ、人間が感情の生き物だってことを「自分たちにだけ」許して、他の人は理性的に振る舞うべきだと求めるそのアンバランスさで社会を動かせると思ったら大間違いだとは言いたい。

*1:ま、くまてつに関してはポリコレ問題云々というよりは、市の反対勢力が事情を考えずたんなる萌えやエロゲフォビアで攻撃したのが良くなかっただけなのだが、この時も、本当にポリコレの人たちは「考えなしでイデオロギー以下の自分の感覚を喚き散らすだけの馬鹿」という印象は強化された。これによって「ポリコレが暴れている状態を放置しておくと、このように権力争いに不当な形で利用される」とまでなってしまえば、ちょっと敬遠したくはなるよね。