歴史マンガはいい文明

「風雲児たち」から初めていろんな歴史マンガを読みます。オススメの歴史漫画あれば教えてください

私が池上無双を見ていてモニョモニョする個人的な理由

http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20140213/p1
記事内容についてはほぼ同意です。

なので、以下は記事についてのツッコミというではなく
「池上無双」って楽しかったけれど、そろそろ次の段階を見せて欲しい、という別の話です。

池上さんが立場を示す必要はないと思うけれど、それでも池上さんの立脚点は気になるよね?

相手の主張が延々と続き、最後だけ「どうですか?」とかなら延々とかわせる。これができないよう過去の言動やら、回答やら、そして直前の質問のやりとりから、相手の回答の選択肢を絞り、そして相手に「質問の意味がわからない」という逃げを封じるため、端的に切り込んでいく。それこそが池上彰氏の強さであり、防具をまとまわない、武器オンリーの戦士の潔さではあるまいか。

いいたいことはよくわかるし同意します。ただ、わかるけど、池上さんの質問を見ていると、池上さん自身が予め出そうとしている方向に誘導しようとしているなと思うことが多い。おそらく「こどもニュース」時代からの傾向だと思うけれど、やはり池上さん自身には伝えたい、明らかにしたい明確な答えがあらかじめあって、それを相手に言わせようとしてると思うんですよね。

池上彰の根本は純粋に近代民主主義に立脚していて、その中でメディアが果たすべき役割を探っているだけなので、正確には立場をとってないというわけではない

などのブコメは興味深いですね。


タケルンバさん自身このように書いている。

自分の立場を出すことなく、ただひたすら聞く。質問する。
その質問内容は、視聴者が疑問に思っていることを端的に、ストレートに。そしてひとつ質問を単独で終わらせず、連続でかぶせていく。質問Aの回答Aには質問Bを。「はい」「いいえ」のふたつの答え方があるなら、その追質問を分岐させる。両方をきちんと準備しておく。池上彰氏の質問が映えるのは、そういう事前の準備が質問に反映されているからだと思う。質問に自分の主張をのせず、ひたすらに相手の主張を聞く場にする。

もちろん、質問にはこういった準備が必要なのはわかる。こちら心を開いていない人に質問すると、たいていの人は自分に都合の悪いことはしゃべろうとしない。「こちらが知らない(ということになっている)領域」に逃げ込んで話を煙に巻こうとしたり「相対主義」を持ちだして、自分の意見を頑なに守ろうとする。「あなたはしらないだろうけれど」「あなたに私の何がわかる」という感じで逆ギレをすることもある。こういう人間から、「ごまかしでない」意見を引き出すのは難しい。

そのために準備がいるとは思うけれどその準備のもとになるのは何かというと、池上さん自身の考えですよね。「あくまで相手を分析していた結果客観的に導き出されたもので、そこになんの立場もこもってません。すべて事実の確認です」と言えるのかな、と。


なので、fujiponさんが
http://fujipon.hatenablog.com/entry/2014/02/12/114954
このような意見を書くのも、気持ちはすごくわかるかな、と。ただ

あんまり良くない言葉を使うと「自分の立場を明らかにせずに、つねに『質問する側』に立つというのは、ちょっとずるい処世術だよな」とも思うのです。

は本当に良くない表現だと思いますけれど。何を元に「ずるい」と言ってるのかわかりませんが、変にこの言葉を氾濫させるようなことを言わないで欲しいです。それ言い出したらfujiponさんの立ち回りは「質問する側」ではないにせよ「ずるい」と言えちゃうし、私も「ずるい」立場であることが多いですので。本当に良くない。



ある人を質問責めにした時の経験

で、ここからが個人的に池上無双についてモニョモニョする理由。

とある人と、USTREAMで対談したことがある。

この人はその当時、適当なことを大声で叫んだり、根拠なく人をDISるという問題行動が目立ち、さらにそれをツッコマれると自分勝手なこじつけでそれをごまかしてばかりだった。批判とまともに向きあおうという意思が感じられなかった。ツイッターで会話しても都合がわるいことがあると無意味な比喩を使って言い逃れしようとしたり唐突に話を切って逃走したり、人格攻撃の話に持ちこんだりしたりと、まさにそびえたつクソだった。(※今はそんなにひどくはない)


そこでこちらはまず、本人の都合や機嫌を理由に唐突な退出できないような場を用意し、徹底的に質問した。こちらから批判するのではなく、過去の自分の発言について一つ一つ説明を求める形式になった。説明についても、いつものごまかしができないよう、過去発言のログを用意して、話をそらしたり言い逃れをする道を塞ぎ、回答の方向を制限した。直前の受け答えとの繋がりがおかしかったら、容赦なく突っ込んだ。(※ちなみに、この対談が公開放送になったのは私の予定にはなかったです。相手側の要望でした)


で、そこまでやってどうなったかというと。終わった後、あまり気持ちよくなかった。こちらは、自分が予め予定していた通りの答えに辿り着いただけで、新しい発見はなかった。なにか隠されたものを見つけたという喜びもなかった。私は対談の中でひたすら質問していただけで、自分の意見を声高に主張したわけではないけれどそれでも、相手の言い分を押しつぶし、ひたすら窮屈な思いをさせることに成ってしまったと思う。


なんというか、上のような「質問」がちゃんと有意義になるのは、相手がそれなりにちゃんとした意見を持っていて、いざ質問が来ても答えられるように準備が出来てる時だけだと思う。私の場合、私が一方的に準備していて、相手はほとんど装備なしみたいな状態だった。その状態で質問をこれでもかこれでもかとぶつけ続けたら、相手は当然しどろもどろになることが多いわけで、ぶっちゃけ、人によっては「弱い者いじめ」に見えたのではないかと思う。

私も対談中に、その相手以外の人から質問が来たのだけれど、結局答えられなくてごまかすような言い方をした。 自分だって十分に準備していなかったら答えられないのだ。相手がちゃんと答えられなくたって、責められやしないと思う。(むしろ、しどろもどろにならずにはっきりと答えた応答のほうがはクソなものが多かった…) たまたま自分が質問する側の立場だったからほとんどボロがでなかっただけで、自分が質問される立場だったら、しどろもどろであっただろうと思う。

ちなみにその時の質問はこれ。 

なんでここまでこの人について絡もうと思ったんですか?そこまで調べて、逐一ツッコミを入れようとするその情熱はどこから来るんですか?

いろいろ格好いい理由や大義名分つけようと思えば付けられるのですが、根本的には私がおこちゃまだったという話なのですね。最初は軽い注意のつもりだったのに、あまりに人の話に耳をかさない態度であるとか、人格攻撃やヘイト発言を繰り返すのでムキに成ってしまったという…。そういう自分に都合の悪いことは、その場でパッと答えられないもんなんですよー。


質問をするなら、相手にもう少し準備をさせるべきじゃないかな

まぁそんなわけで個人的にちょっと失敗したな―という経験があるので、池上さん無双を見てるとモニョモニョしたりします。

相手と対談するというのであれば、ある程度対等な立場になるようにすべきなんじゃないかな、と。相手に予め、だいたいこういう質問をするので、準備しておいてくださいね、って言っておいたほうが、一方的に鋭く突っ込んで相手をしどろもどろにさせるより楽しいんじゃないかな、と。

もちろん、政治家が、1ジャーナリスト相手に「質問が急に来たので…」としどろもどろになるというのは、明らかに問題がある。そうはいっても、その場で即答はできなくても、時間をかけて考えれば良い答えを出してくれる可能性だってあると思う。今の状態だと、ただやり込めて政治家の準備不足・能力不足を見て楽しむだけに成ってしまっている気がする。

池上彰、それは政治家を暴くシステム」状態はある程度一巡してきたと思うので、今度は、もっとオープンな質問で、政治家さんの言いたいことを広く引き出して、それを池上さんがわかりやすく伝える、というフェーズでも良いんじゃないかな、と。あるいは、今のスタイルでいくにしても、もっと相手に準備させて、より有意義なやりとりに成ってくれるといいなと思います。

池上無双が無双にならないよう、質問者のレベルが上がればいいですね。そして無双されない政治家が増えれば、日本の政治環境も良くなるんじゃないでしょうか。

同意です。ただ、政治家のレベルアップを待ってる時間もないので、池上さんの質問を起爆剤にして、秘書やスタッフと一緒に考えるでもいいので、政治家がもっと政策について真摯になってくれれば、そのほうが嬉しいかな。