なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

こんなのハックルさんじゃない!

飛影はそんなこと言わない

ハックルベリーに会いに行く」の半澤直樹感想を見て逆ギレする気持ち悪いファンの例。

きっとハックルさんだったら「半澤直樹」についてはっちゃけた記事を書いてくれるはず!

ハックルさんは、作品の話よりも、それを餌にした社会論とか人の心情の忖度が
三度の飯より好きなはず…


①視聴者分析
たとえば、人間の本質とか視聴者の欲望みたいな面で、ハックルさんは以前こんな記事を書いている。

人はなぜ好んで暗い事件を見るのか
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar8942
まどか☆マギカのシンプルな3つの魅力
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar10067
人間が最もみたいもの
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar21018
被害者の実名を報道する本当の理由
http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar54258

だから、半澤直樹についても

「視聴者は社会の理不尽の犠牲になっている人を見て自分は恵まれていると感じたいのだ」
「視聴者は勧善懲悪が見たいのではない、半澤直樹が、敵を情け無用で殺す、その時の顔が見たいのだ」
「視聴者はまどか☆マギカに出てきた少女のようにスケープゴートを求める。半澤直樹は我々の代わりに戦って犠牲になる魔法少女なのだ。まどかなのだ。だから視聴者は半澤直樹の活躍を応援しながら、最後には破滅を求めるのだ」

みたいに、今回も視聴者について勝手に心情を忖度してくれるはずだ。

→ちなみに、このハックル理論に従うならば、今期「世界でいちばんつよくなりたい」は
 上記のすべての条件をかなり満たしており、大ヒットするかもしれない。




②社会分析
ハックルさんは、もしドラのヒットに関して「ヒット作は社会全体の「欠乏感」から生じる」というような話をしていた。もしドラがヒットしたのは、社会の欠乏にバッチリマッチしたからだ、と。

さらに以前友達の話のふりをして「僕は社会を揺るがすような殺人事件が起きるのを待っているんだ」みたいな記事も書いていた。つまり、そういう殺人事件は、炭鉱のカナリアであり、今の社会(あるいはその一側面)が臨界点を迎えているということの予兆であり、その裏側を分析することで、社会の変化の方向性が見えることらしい。

つまりこういうベスト・ヒットがあったなら、ハックルさんは当然、その作品を分析して裏側の社会を深読みするだろう。「半澤直樹は悪すれすれの行為をしているところが良いんだ」みたいなことを言ってくれるはずだ。「2012年はブラック企業の年だった」とか「バカッター」と結びつけて、「今は従業員と会社が戦う仁義なき時代だ。その空気を見事に表現したから半澤直樹はヒットしたのだ!」とか言ってくれるのではないか。




③メディアプロレス的な何か
はてな村twitterでさんざんプロレスを仕掛けてきたハックルさんなら

<半澤直樹の「ヒット」について連ドラ研究家が答えるという記事を見たけれど、内容ならともかく、「ヒットの要因」についてなら、ヒットの立役者とかベストセラー作家に聞くのが筋ではないだろうか。なぜメディアはベストセラーのぼくに話を聞きにこないのか?>

くらいの話をしてくれそうな予感がする。



期待して「ハックルベリーに会いに行く」を見に行った結果

ものすごく真面目なことを書いていた。

http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar351085

自分は年齢を重ねすぎて、もう昔みたいに集中してテレビを見ることができなくなったのではないか……と思っていた。が、面白ければちゃんと見られるというのを、今回あらためて知った。

そこでここでは、「半沢直樹」の何が面白かったのか、あるいはそれに比して他のドラマの何がつまらないのかということについて、思うところを書いてみたい。

「ハックルさん」じゃなくてテレビにも出ている社会人「岩崎夏海」として記事を書いていた・・・。



面白いとは思う。普通に役に立つ考えだと言えないこともない。

でも、それはハックルさんじゃなくても書ける。なんで有料ブロマガになって、ハックルさんオーラが減退してるの…。わけがわからないよ。(血涙

はてな―が愛したハックルさんはどこへ言ってしもうたんや・・・。

あーん!スト様が死んだ!

コメント欄が面白かった

企画が通った幸運はもちろんのこと、「構成」面では、OP⇒ナレーション⇒不穏な空気と因縁⇒倍返しだ!⇒二転三転⇒倍返し完了⇒強烈な引き。「キャラクター記号」面では、一貫した性格付けをして葛藤する描写を入れない。役割を終えたら即退場。「人物」面では、主役以外は掘り下げない。おそらくここまでが「脚本」面であり、伝統的な演劇のお約束が土台になっていると思います。

この上に、「映像」面では、アップ(顔)、全体(全身)、バストアップ(顔+上半身)それぞれの構図で状況転換を入れて。「役作り」面では、脇役は強くキャラクター付けされた一定の濃さで。主役は初めは薄く、だんだん濃くなり、最終回では濃くて大きなアップダウンで。役者はその場面の自分の役がもつ役割に合わせてどう演技しようか、力の見せ所。これに、チャンネルを変える隙間を無くす「編集」や気を引く効果音(目の動きや首のひねりにもSE付き)が加わり、1クールTVドラマという枠の文脈でなければ不可能な最強のコンテンツが生まれたのだと思います。

ハックルさんファンの人はレベルが高いな…(憧