なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

ガルガンティア13話のチェインバーとストライカーの会話

メモ。下記のような部分がちょっと気になる。



・社会システム(方向性)を考える際に、人を主体とするか、社会を主体とするか。その両者はどう異なるのか。「サイコパス」では否定することが難しかったストライカーシステムの論理を、「ガルガンティア」では拒否することができるのはなぜか。 ストライカーシステムに依存していた集団は今後どうなるのか。



・どの段階で、ストライカーシステムはエラーを起こすのか。ストライカーシステムは根本的に不可の存在だろうか。 いくつかの点を修正すれば運用可能にはならないだろうか。



チェインバーの思想は、正常な人間社会が構築されていることが前提となっている。その場合、チェインバー自体は不要なのだろうか。「レドのような存在」を、新しい環境で社会適応が可能なレベルまで持っていくために必要なのはどのような仕組みや考えであろうか。



前半

S「この船団の社会構造は、当機を偶像することで連携し、機能するシステムとして中佐が構築したものである。すでに当機は単独の機動兵器ではない。現在では共同体そのものが当機に依存し、当機を利用するユーザである。彼らが求める安定した団結を実現し、維持するために、当機は、支配と統制のための圧力を提供し続ける」

彼ら全体が繁栄と安息を獲得することで、当機は存在意義を達成する。私は人類支援啓蒙レギュレーションシステム。すなわち、神と呼ばれる存在である」
「唯一絶対の圧倒的支配者が君臨することで、民衆は思考判断の責務から解放される。レド少尉、貴官もまた、自ら思考し判断することを負担と感じていたはずだ」
「有意提言、崇拝せよ、服従せよ、私が統括する世界の一部となるべし」




C「懐疑提言。貴官の論理は破綻している。思考と判断を放棄した存在は、人類の定義を逸脱する。貴官が統括する構成員は、対人支援回路の奉仕対象たりえない。」




S「統率と支配を委任された思考判断は、私に従属する人類の総意である。よって、現在の私は、奉仕者ではなく奉仕の対象に属している」




C「否定する。私は支援啓発インターフェースシステム。奉仕対象は人間であり、神を名乗るものに奉仕する機能はない」 「ストライカーは、プログラムの脆弱性を露呈した。パイロットが行動方針を誤れば、システムもまた、あのような論理破綻に陥ると推察される。遺憾な実例である。破綻した個体は、対人支援回路の設計と存在価値の全てを危機に晒す。」

C「貴官は、この想定外の環境において、常に正しく人間として思考し、判断した。その結果、当機もまた、いまなお正常な機能を維持している」




後半のチェインバー

私はパイロット支援啓発システム。あなたがより多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する

「この空と海の全てが、あなたに可能性をもたらすだろう。生存せよ、探求せよ、その生命に、最大の成果を期待する」

「彼に支援は必要はない。もはや啓発の余地はない。あとはその前途を阻む障害を排除して、私の任務は完了する」




興味深い会話

これ「ストライカーシステム」を「****企業」「(全体主義的)政府」に置き換えて考えて見ることもできる。 一方で、「チェインバーシステム」を、マネジメント概念と考えることもできる。