なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

差別と戦おうという人はその前にちゃんと国語力を身に着けたい

<はじめに>
今回はたまたまoldriverさんが「わざわざ名指しで他の人の読み方を否定する」という行為をしていたので代表として言及しますが、例のwithnewsの記事に関してでおなじような読み方をしている人はoldriverさん以外にもたくさんいます。oldriverさんだけを責めるつもりではありません。また、正直withnewsの文章は非常に書き方がまずく、ノイズが多すぎる上締めを曖昧にしているせいで結論やメインの主張がわかりにくく、各自がいろんな読み方をしてしまっても仕方がないところはあります。一言で言うと、今回の件が炎上した一番の理由はwithnewsの記事が下手だからだと思う。なので、この記事にマウントする形であれこれ主張してる人いますけど、それはそれでどうかと思う。まぁゴブリン退治も大切な仕事だからいいか。

ゴブリンスレイヤー4 (GA文庫)[Kindle版]

蝸牛 くも SBクリエイティブ 2017-01-17
売り上げランキング : 892
by ヨメレバ

Wayback Machine

id:z-heaven 何度でも同じ事を書く。何故元記事のBさんを叩く必要があるのか?元記事のBさんは「LGBTの権利は認められるべきだけど、内心は変えられない」という趣旨の話をしているのではないのか。

id:uehaj Bさんの行動のどこが「加害」なんだ?アンケートに自分の思ったことを書いたことか?インタビューに答えたことか?言動に出さずに差別的な思想を内心で持っていることは思想信条の自由

id:questiontime 記事中のBさんと同様原田記者に悪意は全く感じられない。でも結果的に被害者や差別反対派に「加害者に気を使う」ように求めたように見える記事

id:karotousen58 元記事やそれに対する反応を見て、"差別とは何なのか理解していない人"として切断して「そうでない私達」主張をする空気をネット上で感じた。「差別とは何?」と私は混乱

id:Gakkuri-Kanabun_09 普通の人を差別"主義者"・加害者呼ばわりおかしい。記者が被害者(主観)に肩入れしたら加害者(主観)はインタビューを受けない。


という意見に対して、このようなブコメをしている人がいた。

id:oldriver   z-heaven 元記事読みましたか?Bさんの主張は「自分は悪意がないのだからポリコレの被害者」「ポリコレは事態を悪化させる」です。元記事のタイトル覚えてますか?「ポリコレ棒で葬られるの怖い」です。

私は前者の意見寄りであり、oldriverさんの読み方には全く賛成出来ない。

というか、この文章を要約せよ、という問でoldriverさんのような解答を出す人間がいたら、国語の成績を心配する。センター試験のひっかけ問題にまんまとはまってる感じに近いと思う。少なくともそれがBさんの主張のメインである、という読み取り方をしてしまうことはちょっと自分としてはありえない。

もちろん私が間違っている可能性もあるが、私の理解を伝えておく。

文章の構成を考えると、メインで伝えたかった部分は
いろいろバラバラに話をした後にまとめとして語っているこの部分だと考えるのがセオリーではないだろうか。

僕らより上の世代は『気持ち悪い。人間じゃない』と切り捨ててしまう。
僕らより下の世代は、多様な人がいると教えられて育っているから、理解がある。
僕は気持ち悪いと思ってしまうけど、それを言うと下の世代からたたかれることも、わかる。
僕自身、どう接していいのか、常に自問自答しています

つまり「どうしていいかわからない」の部分ですね。 自分が正解だと言ってない。

この時点でいったん読むのストップしてもらって反論があったらどうぞ。
この時点で反論が有る状態でこの先を読んでも意味はありません。反論がなければここまでは同意されたものと認識します。




ノイズにひっかかってメインの主張を見誤るってのは国語力が足りてないし、ましてそれでちゃんと読んでる人につっかかるってのは論外かな、と。

もちろんoldriverさんの言わんとすることもわかります。
Bさんは自分の被害者意識についても語っているし、自分の反発心をポリコレのせいにしてるようなことを語っている。

先に感情がこじれてしまうと、相手の話を聞く気がなくなりますよね。『どうせ責めたてに来たんだろう』と

文中に書いてないわけじゃない。oldriverさんは別に嘘をついているわけでも間違ってるわけでない。でも、それがBさんの主張のメインだというのはちょっと賛同しかねます

oldriverさん的には、文章の途中まで読んで「もうB本心はこれだ。この人の主張はこれなんだ。最後に取り繕っても無駄だ」ってつもりなのかもしれませんし、国語のテストじゃないからそういう読み方をするのも勝手ではあります。 だけど、セオリー通り「元記事のBさんは「LGBTの権利は認められるべきだけど、内心は変えられない」という趣旨の話をしているのではないのか」と読んだ人に対してそれは間違ってます!って言うのはちょっとダメダメじゃないですかね。oldriverさんの読み方はセオリー通りではない。セオリー通りでない読み方をしている人が、セオリーどおりの読み方をしている人に食って掛かる根拠って「それはあなたの感想ですよね」でしかない。「処理流暢性」って言葉とか「人は自分が読みたいものしか読まない」とか「自己奉仕バイアス」って言葉が頭に浮かびます。


oldriverさんが文章途中にある部分をそこをがメインだと思ってしまったのは、どぎつい表現を見て、その表現にこころがひっかかってしまったからですよね?この表現読んだ時点ですでに頭がいっぱいになってしまっていて、その後の文章をまともに読めてないからこういうことを言ってしまったのではないかと。

多分oldriverさん、今読んでるこの文章だって、言ってる内容が正しいか正しくないかよりとにかくムカついてまともに文章読むの大変でしょ?

oldriverさんに限らず、こうやって文中のノイズに引っかかって文章を読めなくなる人は、「先に感情がこじれてしまうと、相手の話を聞く気がなくなりますよね。『どうせ責めたてに来たんだろう』と」いうBさんの主張をありえないとか、胸を張って言えますか?自分はノイズにだまされない、ムカつく文章を読んでも絶対に正しく文章を読んで見せる!という人だけがこの表現に石を投げなさい。 
自分に難しいことを出来てないからってそれを責めるのは酷な話だと思いますよ。



宇野ゆうかさんって根本的に勘違いしてると思うんだよ。

「マジョリティが話を聞かないのは、マイノリティの言い方が攻撃的だからであって、冷静に、伝わるように、優しく言えば聞いてもらえるはずだ」と思うのは、マジョリティ側のある種ロマンチックな想像

宇野ゆうかさんはどうせまたトーンポリシングの話をしてるんだろうけど、これも全く賛同しかねる。

「別に優しく言えば聞いてもらえるはずだ」とは思ってませんが、少なくとも「伝わるように冷静に語らないと伝わらない」のは間違いないですよね。

f:id:possesioncdp:20180416000702j:plain

これぜんぜん違う話なのに、なぜか宇野ゆうかさんの中ではこの2つがゼロ距離で一致してるんだよね。

「攻撃的に言う=ノイズまみれの伝え方」をするってのはここでいう「聞いてもらうための努力をしない」ってことであって、それで相手が聞かない!差別だ!って言われても関係ないと思いますよ、としか答えられない。

自分の身に置き換えて考えてほしいんですが、一切差別してない相手でも攻撃的に言う人の意見聞きますか? 聞いたとしても、冷静に正しく受け取れると思いますか? 大事な話であれば有るほど、誤解の恐れがないように冷静に伝えて欲しいって思いません? これ差別と全然関係なくないですか? 勝手に「差別してるからそういうこと言うんだ」ってしてるのは宇野ゆうかさんの側だと思うんですけど。

というか、ホントに「大切な話」で「誤解のないよう伝える必要があるもの」を攻撃的に語る意味ってどこにあるんですか?「私は怒ってます」という感情を伝えたいだけならいいですけど。

ノイズがたくさん挟まれたら、それだけまともに文章読めなくなってしまうoldriverさんのような人ってたくさん出てくると思うんです。

トーンポリシング」ってよく言われるけど、わざわざ「マイノリティにだけ、特別に怒るのを抑制」してる人ってどこにいます?いいですか?普通の人にも言っていることと違ってマイノリティだけ特別に抑制しているという実物を提示して下さい。大抵の人は、普通の人にも言ってる「怒りながら言うのは損だよ」っていうアドバイスしてるだけじゃないですか?

別に怒りながらいいたいなら止はしないけど、その結果、途中のノイズばっかり指摘されたり、揚げ足取られて本題がまともに伝わらなかったり、強い感情的反発を受けることになっても、それはあなたの選択ですよね?それ普通の人でもそうですよね? わざわざその道を選んでるのはあなたですよね?ってだけですね。怒りの感情を伝えたいならそれは好きにすればいいと思います。でも主張を間違いなく伝えたいなら、ひとしきり怒った後でもいいからノイズの少ない文章を書いたほうがいいんじゃないですか?そうじゃないと、相手側におけるoldriverさんみたいな人には全然言いたいことは伝わらないけどそれでいいの?ってことですね。


ぶっちゃけますけど、トーンポリシングの話してる人って私の観測範囲では具体例を求めたらたいがい「配偶者への不満を冷静に優しく言っても言ったけど話を聞いてもらえなかった。それで怒ったら態度をたしなめられた」という個人の経験談になるんですよね。「は?LGBTの話どこいったん?」っていつも思う。「それ完全に別の話じゃね?」と思うし、「その話を例に出すなら、やっぱりLGBTの差別とは関係ないよね」ってなるんだけど、本人が全くおかしいと思ってなかったりする。真面目に聞いたこっちが馬鹿だったって成るからホント勘弁して欲しい。

とにかく。「伝えたいことは怒りの感情であって、特に主張の部分はどうでもいい」とか「好き放題言いたい!相手に伝わらなくても自分が好き放題言ってスッキリしたい」という人でもなければ、トーンポリシングに反対するメリットが何一つ見えてこない。その説明求めてもいつもはぐらかす人ばっかりだしね。正直個別の話をしている時に「トーンポリシング」とか「マジョリティ」って言葉を持ち出す人は、もう話聞かなくていいんじゃないかと思うレベルまで来てる。「マジョリティ」って言葉は、範囲が男とか女以上に広い。つまり、これ使えばなんでも都合の悪いものはそこに押し込められる。もっともらしいことを言えば何でもあてはまる。「自分たち以外の誰か都合のいい存在」を指す言葉になってしまう。でもそれって、何も言ってないのと同じマジックワードなんだよね。この言葉の便利さに溺れてる時点で、その人はもうかなり大雑把にしか考えてない。 

「差別」自体が曖昧な概念で、さらに「マジョリティ」っていうふわふわワードを使えばだいたいのことはなんとでもでっちあげられる。そういうふわふわワードばかり使っていると国語力が落ちると思うから気をつけたほうがいいよ。




というか、宇野ゆうかさん自身、こういう事書いてるわけじゃないですか。

というわけで、次回からこの手のものを書く場合は、記者自身が知識をつけてから書くか、監修をつけてはいかがでしょうか。私は、記者氏には、まだこの手の問題を扱う力量はないと思います。

これ、トーンポリシングに反対してるすべての人に同じことを言いたい。