プリズマイリヤドライ6 「2つ目の聖杯?」
選択ならもうしたんだ。
ミユも世界も両方救うって。
だから逃げない。私はもう、何も諦めない!
かわいそうな君にアドバイスをしておこう。
一つだけじゃダメだ。君の望みを叶えるには聖杯がもう一つ必要だ。
わかってる。馬鹿な選択だわ。
現状を理解していない子供のわがまま。
アレもいや、これも嫌と駄々をこねているだけ。
なのに、どうしてだろう。
はじめはただの子供だと思っていた。
ううん、実際にそうだった。
思えば、そんな子供に、なんて過酷なことをさせてしまったものか。
戦って傷ついて迷って。
それでもイリヤは、最後には必ず前を見つめた。
勝算なんて考えず、何の保証もない未来に飛び込んだ。
それはもう、私達大人が失ってしまった気持ち。
ごく普通の少女の、ごく普通のわがまま。
ああそうか。
もしもこの世に絶対に守るべき正義があるとするのならただまっすぐに未来を求める少女のわがままだろう
とりあえずエインズワースを一度目の撃退。
アンジェの処分をどうしませうというところで終わり。