なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「ブブキ・ブランキ 星の巨人」  なんとなくアイドルマスター XENOGLOSSIAを思い出す

「世界を自分の正しいと思うものだけで埋め尽くそうとするあなたは、絶対に間違っている!! 俺達は、呪われてもいなければ、汚れてもいない!


「お前の言うとおりだ。自分の正義を疑うことを忘れたものの力などに、耳を貸してはいかん!」

この作品個人的にはかなり面白かった。

だけれど最後の方はタイムラインでこの作品に言及している人をあまり見かけなくなって少し寂しかった。

もうちょいスッキリした展開になってたら、ほぼおなじストーリーラインである「キルラキル」と同じくらい価されても良かったんじゃないかと思ってたりもする




最終的には「ギイ=老害の純血主義者 VS ブブキ使い=新世代」という非常にシンプルなストーリーだ。

かなり長い間ブブキ使い同士での争いが描かれるが、最終的には途中で死なずに生き残ったブブキ使いたちはみんなで力を合わせてギィという巨人と戦うというシンプルな流れに収束する。





とにかく「ブブキ」っていうのがわかりにくくてなかなかなじまないからややこしく感じるだけ。ただでさえわかりにくいのに「ブブキ・ブランキ」って作品名なのはちょっとね……

「ブブキ」を介した戦闘システムはかなり自由度が高いがそれだけに複雑で理解するのに手間がかかるのね。そのせいで、ストーリーになかなか乗り切れないところがあるが実際は結構王道の物語だと思う。

 

大勢のキャラが登場し、それぞれが物語や目的を持って戦い、またエピゾとレティシアの関係のようにそれぞれが関係の中で変化していくのも群像劇として面白い。

ただ、これも「終末のイゼッタ」のように軸がはっきりせぬまま、多くのキャラや関係性の描写が中途半端になってしまったという感じはある。こういうややこしい作品こそ、主人公グループが先導する立場として描かれてほしかったのだけれど、今ひとつパッとしない感じになってしまった。

・やりたいこと多い=謎の設定が多く、分からない部分が多くていまいち物語にのめり込めない上に

・群像劇=キャラが多い上にバラバラでまとまりがなく、個々の物語に分散してしまったり、内向きの物語展開が続いて物語に大きなうごきがでにくい

というあたり、まぁなんというか、別に同じ作品というわけではないんだけれど、見ながら「アイドルマスター XENOGLOSSIA」を思い出した。

本当の意味で「熱い、これは王道だ、面白い」と感じるのは全員が集結する本当に終盤になってからかもしれない。






本当にこの作品色々やろうとしてて、よくよく考えるとは面白いんだよね。問題があるとしたら演出の方かもしれない。とにかくブブキ使い同士の争いの部分はもう少し短くても良かったんじゃないだろうか。

ブブキ使いの子供達が、よりによってブブキを滅ぼそうとしているギイを信じて主人公たちを倒そうとしているから面白いけど、序盤にきっちい描いてたのに後半になって怒涛の勢いで収束していくのは少し強引すぎる気がした。ただでさえ、子どもたち同士だけではなく「ミギワ」と「レオ子」などの一世代目の確執もあるのでかなりややこしくなっている。

「レオ子」ののっていた「炎帝」の秘密とか、そもそも「星の巨人たちとは何だったのか」とかも、結構思わせぶりだったんだけれど淡々と説明してしまっててちょっともったいなかった。と、ストーリーは「実は面白いけれど、頭使わないとわかりにくい」という感じになってしまう。



一方、この作品の見どころは完全3Dのキャラやスパロボの動き。

とにかく3Dキャラはよく動く。 動かしやすいのだろうか、無駄なくらい大げさに動く。

それに合わせてキャラクターの演技もオーバー気味だ。

キャラクターは今の流行からそれぞれピントを外しているような気もするのだけれど、見てて飽きなかった。



ブブキの「5人が力を合わせて1つのスーパーロボット的なものを操作する」という部分とか

「一人ひとりが各部位のブブキから力を引き出す方法がある」とか

「心臓部分が戦いのダメージを一手に引き受けたり統制権を持つので人間関係に特色が出やすい」とか

ブブキのもととなっている星の巨人という存在の目的や能力に関する設定(ミギワの正体)などは

今後も応用がきくと思うのでなんかまた別の形で見てみたいなと思う。


お前もこの戦いが終われば人間の世界に帰らねばならん。
毎日が同じこと同じことの繰り返しの退屈な日常の日々にな。
その時お前は、道を歩く見ず知らずの臭い息をはく酔っぱらいの命を大事だと思えるか?
思えるはずがない! 

ギィの捨て台詞であるこの話ってなんか意味あんの?