なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「アド・アストラ」  カンネーの戦い以降のハンニバルは冴えない動き

タイトル回収

困難を通じて天へ(ペル・アスペラ・アド・アストラ)
それが私の栄達への道です

カンネーの戦いで屈辱の敗走をしたスキピオは、敗残兵としてシシリアに送られ、「マルクスクラウディウス・マルケルス」のもとで戦うことになる。

同盟都市カプアがハンニバルに降伏

このカプアやシラクサ、ヘンナあたりのローマを裏切った都市に対するローマの報復は恐ろしくて、

なんつーか。時代の常識が違うとは言え、ローマって基本的には無茶苦茶怖い国だという印象が強いですね。

ローマは捕虜の買い取りを拒否

兵員不足に陥ったローマは徴兵年齢を引き下げ、奴隷や囚人まで兵士として登用する。
それでもローマは捕虜の引き取りはしなかった。
捕虜となれば二度とローマ後を踏むことが許されなくなる。



おまけ

メロス人の悲劇

平和を愛する民を神が悪から救ってくれると考えていた

→神もスパルタもメロスを見捨てた。
 戦闘の末、男は皆殺し、女子供は奴隷となった。
 我々はメロスと同じ、大国の板挟みとなり、苦しみあえぐ小国なのだ。


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カンナエ後のハンニバル。「カプア」の周辺都市はハンニバルに降伏。

ただし、いちばん重要なネアポリス(港がある。ここが使えれば本国からの支援も受けられる)が落とせず。

第7戦目 ノラ攻防戦 (VS マルクスクラウディウス・マルケルス)

ティキヌスの戦いと同じ戦略でハンニバルが初の敗北

私の戦術は容易に真似ることはできん。
戦場は、あらゆる可能性に満ちている。
嵐の中で風向きを読むのと同じだ。

知恵を武器とする将は、戦場における全て、天地人を詳らかに観察し分析する。
そして取捨選択をし、点と点をつなぎ合わせていちまいの絵を描く。

だが、そのままでは手前勝手な願望でしか無い。


戦場に思い通りの絵を描くには、
敵の思考を制限し、誘導し、見えない線をなぞらせる必要がある。
自ら作り出した風の動きならば、容易に読める。

8戦目 第二次ノラの戦い

マハルバルよ
頂きを目前に歩みを止め、引き返すことは、
進むことよりはるかに辛く苦しい。

その苦しみを知らず、臆病と罵るようなものは
決して天をつかむことなどできん。

またしても敗北。

一部のヌミディア騎兵がハンニバルを見限りローマ軍に降伏