「Ib~インスタントバレット」3巻 この世界の端っこで、私を見つけてくれて、ありがとう
親に捨てられて、周りからも奇妙な視線を投げられる。
きっと私は人から好かれる人間じゃない。
だれからも愛されることなんかない。誰も愛することなんかない。
そう思ってた。
でも、未来、いつの日か、私はひとを好きになる。
そのことを私は知っていた。
まだであってもいない。
どんな人なのかもわからない。だけど。
だれからも愛されることなんかないと思っていた私の心に。
彼の存在は希望を。かすかな灯りをともした。
「そうか……私は、いつか。幸せに、なれるんだね」
ibは悪意の力。わかるでしょ。
キミが来てくれて。助けに来てくれて。
私のここには、もう幸せしかない。
最後の最期で、私は呪われた存在じゃなくなった。君のおかげだよ。
ごめんね。君にばかり背負わせて。
ごめんね、どんな形でもいいから君の中で生き続けて買ったんだ。
「この世界は、好きな人が終わらせる。これは、世界を滅ぼすための恋の呪い」