なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです」 

うたわれるもの」を思い出す。 あるいはランス10の第二部を思い起こさせるような始まり方。

主人公たちがリアリティのかけらもない存在だからこそ、それ以外のところは丁寧にというのがよいですわ。

正直導入部分は吐きそうなくらいつまらないけれど、そこさえ受け入れられるなら面白いです。そこ耐えられない人は絶対に読んだらダメ

動画で紹介されてる部分見たらほんとに吐きそうになるよね。


なろう作品の多くの主人公は「俺TUEEE」とステータスの高さくらいしか特徴がないため、他の強いキャラを出せなかったりする。パーティーは主人公に従属する存在でなければならない(そうしないと主人公の立ち位置を脅かしてしまう)というのがあり、こればかりはテンプレが発達しても作家の腕がなければ解決できないところである。ほとんどの主人公はソロなのだ。「悪く言えばドラクエ1の世界」である。(よく言えばシレンとかゼルダポケモンDQMの世界)



一方この作品はそのあたり主人公が7人いるけど、それぞれ個性が特化しておりかぶらないのでちゃんと活躍できるのが良い。これは作者の力量によるものだろう。「灰と幻想のグリムガル」とかもそうだけれど、主人公がパーティーとしてちゃんと描けるというだけで作家の能力は少し高いといえる。「こちらはドラクエ2以降」の世界と言える。というかもうこれは2ではなく3だろう。他の作品がDQ1とするならこれはDQ3。素直に面白いと思おう。



本来、ネットゲームはその先の進化系のハズだからもっともっと描けるはずなので、まだまだ先は長いけれど、とりあえずこの作品が新しいテンプレとして機能してくれるといいなと思う。



というわけでこの作品はかなりオススメ。



超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(5) (ヤングガンガンコミックス)

海空りく,山田こたろ スクウェア・エニックス 2018-06-13
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ヤングガンガンも比較的良いコミカライズが多い。