なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「幸色のワンルーム」は、作者が背負うべき責任を回避してメリットだけ享受しようとしてるように見える

勢いで書き始めたけど途中で書くの飽きてしまったのでゴミ箱の方に投げておきますわ。。。

『幸色のワンルーム』が叩かれて悲しい思いをしている人へ

読みました。この人の記事はそれはそれで一つの主張だと思います。
私はあんまりここで書かれてる点はどうでもよくて、別の点が気になるのでそれを書きます。


別にこの作品が「あの事件をもとにしました」とか「あの事件に刺激を受けて描いた作品です」っていうんだったら私は別にいいと思ってる

異論はあると思いますが、私はそう思ってます。

「作品が描いているテーマ」については、それが気に入らないのであれば、それをボコボコに批判するのは結構だけれど、だからといって、作品の存在自体を認めてはいけない!みたいなことを私は言わない。

(このやり方で責めるのは筋が悪すぎると何度も言ってるんだがネットフェミの皆さんは本当に学習しないな。「私の不快」と「社会的に許すべからざる悪」をいつになったら分別できるようになるんだろう。安全なフィクション叩きに徹してるのもクズ過ぎる)

ただし、それはどういう意味かというと「幸色のワンルーム」は問題がない、ということではない。「問題はあるが、それを理由に規制されるべきではない」というだけのことだ。

そのかわり、ちゃんと認めさせて、履いているゲタは脱がされて、「善悪の屑」と同レベルで評価されるべきだと思っている。つまり「この作品はセンセーショナルな事件をもとにして話題狙いで描かれたという色眼鏡で見られるべきだ。

私はこの作品をポリコレとかフェミニズム的な観点を持ち出して規制しろとか言い出すことからは擁護するが、それ以外のすべてにおいてはこの作品を全否定したい。

「善悪の屑」 実際の凶悪事件を元ネタにエンタメやるのはありなの? - この夜が明けるまであと百万の祈り

劇中に登場する事件は、大部分が実際に起きた事件をモチーフに脚色したものとなっている。2016年2月、単行本第4巻が「猟奇的で残虐」「私刑を正当化している」などの理由で東京都青少年の健全な育成に関する条例に基づく不健全図書に指定された

善悪の屑は「東京都青少年の健全な育成に関する条例に基づく不健全図書に指定」されちゃったんだね。。。わたしはこういう処置にも反対なんだけども、、、


「善悪の屑」も好きではないが、それでもちゃんと責任取ってるぶんだけ「幸色のワンルーム」から感じるアンフェアさと比べたらまし

「実際の事件をもとにしてる」って明示してるから。だからこそ縛りがある。 描いた作品は、どの事件について描いているという点はすぐ特定されるし、それについてあんまり好き勝手なことを描いたら当然責任が生じる。その責任を、十分なレベルとは言えないかもしれないが一応引き受けてる。氏賀Y太さんの例の作品なんかもそうだし、「冷たい熱帯魚」あたりもそうだ。


「女子高校生誘拐飼育事件」やそれを映画化した「完全なる飼育」も、ノンフィクションと称していながら、実際の内容は作者の妄想やんけ!ってツッコミが入ってて質は微妙らしいけれど、それでも「実際の事件をもとにした」って言ってるからそれをもとに評価を受けている。

どの作品も、その事件と比べて作者の描いたものがどうかでちゃんと批判を受けるようになっている。実際の事件に便乗して描き、その知名度を利用しているわけだから、それに対して出来が悪い作品を描いたり、あまりにも無理筋な解釈をすればぶっ叩かれる。

そういう風にバランスが取れてないと、私は気持ち悪い。


分かりにくいと思うからもう単純化して書くとこういうこと。


幸色のワンルームは、作者が当然に引き受けるべき責任を引き受けていない。


私の中の基準では、この一点において、私はこの作品を支持できない。その程度。ぶっちゃけどうでもいい。その他の側面での批判は他の人が好きにやってください。



「この作品と事件が起きた時期が重なったのは本当に偶然だ!」という主張について

ここまで当然のように「作者は事件をもとにして描いた」を前提にして語っているが、そうでない可能性も微レ存である。何より作者がそれを認めてないので、勝手に決めつけるのは良くないとは思う。

実際、例の事件に寄らずこの作品の着想を得ることは可能であることは困難ではない。

この手の話は小手川ゆあ作品とか「生贄の教室」とかみたいに、マイナーではあるが確かに存在する。「ギフトプラス」とか「奈落の羊」とかもちょっと違うが同系列とみなすことも可能だ。多分エロ漫画ならもっとストレートに妄想が描かれてる作品は多いだろう。

こわれたみーくんでもいいし、ハッピーシュガーライフでもいいし、ノノノノのアレとかもあるし、その手の変態には事欠かないわけで、別にこの作品にだけ目くじらをたてるチチササさんは、青二才さんなみに一作品ごとに全力投球するのもいいけど、もっとたくさん作品読めばいいんじゃね?って思うわ。特に、女性から男性に対してそういう欲望がダダ漏れの作品がないか気をつけた方がいいね。ショタ監禁してたら好きになられた作品って多分たくさんあるし、女性が自分をさらってほしいって思う欲望なんかラプンツェルあたりから山ほどあるわけで。

というか、私はこの「幸色のワンルーム」は西尾維新作品の「世界」シリーズの劣化版コピーだと思っている。「少女不十分」は本当に名作だと思うので是非読んでほしい。


なので、作者には、そう主張することは十分可能だ。

百万歩譲ってニュースもツイッターも2chも見てないで、朝霞の事件のこと全く知らずにあの漫画書いたとして(発表ツイッターだけど)、漫画の発表の数ヵ月前に酷似した事件が起きてると知ってノーリアクションなのおかしいだろ。フィクションでーす、って言い張ればなんでも許されると図々しく思ってるからしれっと描き続けてるんだろうが。

「時期」と「ディテール」と「その後の不自然な態度」と「ディテールはしっかりしてるのに作品がめっちゃつまらないこと」を除けばな。

ぶっちゃけこの作品で例の事件知りませんでした、という態度はふざけんなと言いたくなるね^_^


じゃあなんでこんな作品がヒットしたかと考えると一番悪いのはネットマンガ広告のせいだよね

私はネット広告でこの漫画と「プードルがうんぬんかんぬん」の広告が出るたびにブロックしまくってたら最近は目にしなくなったので今のところは何も言わないつもりだけど、もしドラマ化とかの影響で街中に広告が出たりと自分の視界に入って来たらやっぱりボコボコに批判すると思う。


んで、何が問題かというと、つまらないとかグロいとかそういうのはどうでもよくて、煽情的なバナーを使って毎日のようにネット広告でごり押ししてたこと。


宣伝さえされてなければこんなマンガどーーーーーでもよかったのだけれど、毎日毎日むかつく画像を垂れ流しにしてたよね「ま ん が 王 国」とかいうくそサイト。

こういうえげつない広告を垂れ流しまくって、こういうマンガを好む人間から金巻き上げまくって上場し、上場してからはおとなしめのバナーを流すようにしたみたいですけど。


もうなんか途中で書くの飽きた。

つまらないものや見たくないものを、無差別にゴリゴリ露出したらめちゃくちゃヘイトたまるよね

ネット広告の時点でヘイトたまってるのにさらにドラマ化したやつやっぱむかつく

私たちは幸色のワンルームよりも、ネットにくそなマンガ広告を流すやつをこそ全力でぶん殴るべきではないか