辺獄のシュヴェスタ2周目 5巻
私だって、別に勇敢じゃないわ。ただ、怒りがあるだけよ
この分水嶺でも、ここには、私達の中だけには
本当の、私達自身の意志がある。
それだけが私達の財産だって。だから、たとえ命と引き換えにしか使えない、
たった一枚の拒否のカードでも、それを捨てないでいたいの。
そのカードがあるから、人間は、蹴られたままに転がっていく石より勝ちがあるのよ
コルドゥラの過去
家では兄さんに、去年は一つ上の仲間に守られてきた私だけど
今は私がこの子達の姉なんだ。
たった一つですべてが塗り替わる行為も有る。
わたしはそれをやったのよ。
だから今の言葉、私は受け取れない。タビタにあげて。
貴族出身。親の暴走で魔女の娘になる。
カーヤと「ハイデマリー」(ユダヤ人出身のムター)
タビタを脱獄させる
第十二の試練でコルドゥラが脱落
どうして私なんだろうって、いつも思ってた。
今ならわかる。理由なんてなかった。人間は偶然生まれ、生きた後に、意味ができる。
去年の仲間たちから引き継いだもの私はたしかに繋いだわよ。エラ!
思ってる以上に、読者の中ではエラたちと総長は思想的に対立できている。
死んだ人間のためにしてやれることなんてない。
ただ、生きていた間に望んでいたことならできる。
あなた達の生きた時間の続きが、私達の生きる時間になるように。
これも、ここで神やあの世に逃げず、生きている人間の戦いとして。