なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

バンデット5  真の地獄「千早城」

今の世の中って、悪党が善人面してるのが気に食わないわけだけれど、この漫画は、悪人が、自分たちを悪党と自称しながら心底楽しそうに好き勝手振る舞ってるから見てて気持ちいよな。

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そうなんよ。別に悪いことすんなって言ってるんじゃなくて、「悪いことするならするで堂々とやれ」って話。そこで取り繕って人を騙そうとするやつは心底いけ好かない。互助会は氏ね。

1332年 4月20日 幕府軍7000が天王寺へと進軍

宇都宮公綱 キャラが濃すぎるwww

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このあたりから、史実にこだわらないストーリー展開になってるので割愛。 千早城攻防戦はかなりの地獄であり、これを是非最後までおいかけたかったのに、ここを捨ててしまうとは……


ストーリー展開的に、作者は高師直を絶対に頃すところまでヤリたかったはずだしあとがきをみる限りでは、私が一番見たかった観応の擾乱もやるつもりだったらしいけどここも見れそうにない。

観応の擾乱 - Wikipedia
なんか打ち切りっぽい展開だよね。 この作品すごく面白かったので残念だ。「ホークウッド」もクレシーの戦いまでで終わってるし、やはり歴史の中でももっとも難しいとされる鎌倉~室町時代は人気出なかったのだろうか……




直義は大和に入り、11月20日に畠山国清に迎えられて河内石川城に入城、師直・師泰兄弟討伐を呼びかけ国清、桃井直常、石塔頼房、細川顕氏、吉良貞氏、山名時氏斯波高経らを味方に付けて決起した。これが擾乱の始まりである。関東では12月に関東執事を務めていた上杉憲顕と高師冬の2名が争い、憲顕が師冬を駆逐して執事職を独占

12月に直義は一転してそれまで敵対していた南朝方に降る。

2月26日、高兄弟は摂津から京都への護送中に、待ち受けていた直義派の上杉能憲(憲顕の息子、師直に殺害された上杉重能の養子で、仇討ちという形になる)の軍勢により、摂津武庫川兵庫県伊丹市)で一族と共に謀殺される

ここまでは、歴史教科書にも載っているはず。


しかし、次の「正平一統」は教科書に載っていなかったはず。それ故に「明徳の和約」のところが全く理解できず、このあたりはかなりの上位校出ない限り大学入試で出てこない。

10月24日尊氏は条件を容れて南朝に降伏して綸旨を得る。この和睦に従って南朝の勅使が入京し、11月7日北朝崇光天皇や皇太子直仁親王は廃され、関白二条良基らも更迭される。また、年号も北朝の「観応2年」が廃されて南朝の「正平6年」に統一される。これを「正平一統」と呼ぶ(後に足利義満により再度図られた南北朝統一である「明徳の和約」を、正平一統に合わせて「元中一統」と呼ぶことがある。)

北朝は治天・天皇・皇太子・神器不在の事態に陥った。また武家にとっても尊氏が征夷大将軍を解任されたため、政権自体が法的根拠を失ってしまう状況になった。

それでいて、「北畠 親房」や「山名時氏・師義父子」やらの話はちゃんと教科書に載っているのだから、もう本当にWikipediaを見たほうが絶対にわかりやすいはず。 
とにかく室町時代は本当に難しい。