「 夫に求めるのは具体的行動ではなく怨嗟の行き所らしい」という記事について

夫に求めるのは具体的行動ではなく怨嗟の行き所らしい

https://anond.hatelabo.jp/20170910181855

よくある記事だが、コメントもうの盛り上がりが面白い。

まず最初に。ただしい間違っているはさておき増田は愚かである。

この状況で何をすればいい？って聞いたらまあ、普通の女の人は怒るだろう。怒って当然だ。そのこと自体は否定できない。それについて、こう質問して何故悪い、と開き直るのはあまりにも愚かだ。

何故かって？

女の人にとっては何をすべきかは自明なのだ。わからないにしても女性ならとりあえず何かは行動せずにはいられないだろう。「たとえ間違った行動を取っても行動しないよりはマシだと考える」はずだ。女性にとって、相手を大切に思うというのは、言われなくても自分で考えて行動することなのだ。それが女性にとっての正義であり当たり前だ。

だから女性にとってはそこで質問するという行為が、理解できるわけがない。

そして、女性は理解できないものについては大抵クッソネガティブな評価をする。夫を愚かと思うか、自分を愛してないと思うか、甘えた野郎と思うかは知らない。とにかく女性にとって、理解できない行動をする夫はその時点で悪である。

理解できないものに対してネガティヴな印象を持つこと自体は女性特有というわけではない。男でもそうだが、理解できないものと遭遇した時、思考を訓練されていない限り、あるいは普段の関係で深い信頼を気づいてない限り、相手が理解不能な行動をすればノータイムでこの思考に行き着く。まず相手を悪と決めてから辻褄を合わせる。ただ、女性は理解できないものへの攻撃性が男性の数倍もっとえげつないということは理解しておこう。

というわけで。

男たちは、論理的に説明すればわかってもらえるなどと思ってはいけない。まして逆ギレして「質問して何故悪い」などと言ってはいけない。

その論理はあくまで男の論理でしかない。女性は女性の論理があり、その論理に基づいて夫の行為は理解不能であると判断した。その溝は普段から信頼を蓄積していない限りカバー不可能だ。

そう、あえていえば、それで怒られたなら、普段の関係性がうまく言ってないと考えるべきだ。

私としては男の理屈はわからないではない。

大事な時ほど間違えてはいけないと感じてうろたえたり慎重になってしまうのは男性ならありがちだ。

もちろん単なる指示待ちの可能性はあるが、自信がない状態で間違ったことをしてしまわないようにより確実な答えを得ようとして妻に答えを求めた可能性はある。決して他人事で言ってるわけではないし、妻や子供を大事に思っているからこそこういう問いを投げてしまうことは、男なら普通にあり得る。

男としては、そういう可能性を考慮できる。

もっと言おう。普段の関係性という意味でいうと、切羽詰まった状況でもそういう質問が出るという時点で、夫婦の関係は推して知るべし、である。

攻撃性お話に出てきた夫婦は、基本的に子育て全般において、女性が上司のような関係になっているはずだ。しかもプレイングマネージャー。ほとんど女性が全てを仕切ってる。

そうなってしまっている家庭では、男は上司の意向を無視して自分が何かをするというのは抵抗がある。だから質問してしまうのだ。こんな状況で質問するなんて。と憤る女性は基本的に、普段の関係性が悪いということをもっと真剣に考えるべきだ。

もうちょっと説明しよう。普段から夫婦で話し合って役割分担し、またその際にお互いの自主性を尊重したり、お互いに寛容であるという形でない限り、まず間違いなく育児においては女性が主導権を握っていることが多いだろう。

女性はやりたくてやっているというよりは、できてしまうからどんどんやってしまう。やらずにはおれないし、夫の手際が悪かったりよく理解してないから自分がやったほうが早いと思ってどんどん自分でやってしまうという形になっているはずだ。

典型的なプレイングマネージャーだ。会社組織においては、非常に困ったちゃんである。

子育ては大変で、余裕がなく、子供が大切すぎて間違いを許容できないからこそ、効率や安全性を考えて女性が全部仕切ってしまうのは心情的にすごくよくわかる。

だが、その過程において、男性は完全に蚊帳の外に置かれるか、妻の了解を得ないと下手に行動できないという関係が出来上がっているはずだ。やばい時でも夫が質問してくるということは、普段からそういう関係性だということを考えるべきではないだろうか。

とまあ、こういうことを考えだすと、その状況だけ見て男がただしいとか女が正しいとかを部外者が判断することはできないのだと思うぞ。

増田もその点で、文脈についての理解が足りないし、ブコメでもこの点を全く無視したコメントをしてる人が結構いるので、不毛な議論になってる気がするね。

 ここからさらにぶっちゃけると、そもそも怒ったり泣いたりしてるときの女性に正論を言うほど無駄なことはない。

女は怒ったり泣いたりたりしているときは、もうそっとしておくしかない。女性はこう言うときは情報処理が一時的にパンクしてパニック状態になっている。何を言ってもこれ以上処理できないのだから、正解などそもそも存在しない。何を言っても火に油を注ぐだけである。自然災害と同じように、ただ耐えながら怒りが、鎮まるのを待つしかない。女性だってなんで怒ってるのかとか泣いてるのとかがわかってるわけじゃないし制御できないのだ。愚痴ってるときの女性に理屈などないし、深い意味もないくらいに考えておけばいい。

まして、今回の件では女性はかなり余裕がない状況である。これ以上なにかを考える余裕がない状況なのであって、そこでさらに何かの判断を求めるというのは酷だ。増田はそのくらい考えてやれよ。普通の状況の察しろ、とは全く状況が違うだろ。誰だって余裕がない時は思いやりもなくなるし乱暴な言葉もいう。そういう話であって、エスパー云々の話は完全に的外れだ。

逆にいうとそういう状況でも夫が妻に質問せずにはいられないというのは、夫の調教が完璧すぎますね。そこまでしておいた責任は自分にもあると考えられないようならさっさと離婚した方がいいですよ。泥沼になるだけなんで

ちなみに女性は全く理解できていないようだが、男性に対して、そう言う不満を相手にぶつけるのはほとんど宣戦布告に近い。相手のプライドを試す行為である。この問題を解決できないならお前は無能だと言うに等しい。軽々しくそう言うことを言うのはかなり危険である。

もし男に言いたいなら「これは私の愚痴で、たいして深刻ではないから聞き流してくれるだけでいい」と前以て伝えておくべきである。これ男たちがネットで何度繰り返しても理解する女性がほとんどいないのだが、ネットにある女の人は馬鹿ばかりで、現実の男女はきっちり話し合って了解しあってると信じたい。

ついでに言うと男がボソッとでも女性に対して聞こえるように不満や愚痴を言う時はかなり危険な状態である。臨戦態勢だったりする。女性はわりと同じ女性に対してそうするように、心ない同調を示して流してるが、めちゃくちゃ危ないと思う。

ネットにある女性の皆さんは、男が女のことを全然理解してないと言うことは一生懸命騒ぐが、自分たちが男性の論理やルールを全然理解できてないことや軽んじていることについて全然気にしてないよね。そう言う女性が、自分たちが理解されてないことだけいくら喚こうが、お前たちはわがままだなあとしか思われないってことにいい加減気づけって思う。

たとえばね、ブコメの中に男をサイコパス呼ばわりしてる人のブコメ見た。この人百パーセント女性だろうけどまあなんというかミサンドリを極めし者って感じ。ちょっとこれやばいなあと思った。思考の歪みが極まってる。

この人は、記事の女性に対する共感は非常に強い。それはまあいいことかもしれない。しかし代わりに、男性の感覚を理解しようという姿勢がゼロに感じる。むしろ男の人はいかに女性がかわいそうで辛くて憐れまれ優しくされるべき存在であるかを際立たせるためのスパイスでしかない。漫画とか読みすぎじゃないんですかねと言いたくなるくらい妄想が激しい。この女の人の共感というか妄想というにはあまりに具体的であるためおそらく自分の感覚をそのまんま投影してるのだと思われる。この人にとって夫というものは妻を傷つけるあくまでしかない。多分絶対に結婚して失敗してる。そして自分は何１つ悪くないと思ってる。自分に優しくしなかった夫が全て悪い、くらいの思考だろう。こんな妄想じみた被害者意識思考をもって男女関係を営んでいても百パーセント男の人とうまく行くわけがない。どこまでも脳内で完結してるからだ。この人の脳内では男の人には情状酌量の余地がなく純粋な悪なんだろうね。

そこまで一方的に男を断罪できるほどあんたは非がない完璧な女性だったんですかねえ、、、？って言いたくなる。

結局のところ、増田の記事の場合、男にも女にも問題がある。というか、子育てが大変すぎるということがまず根本的な問題であり、

それに対して男女がと普段からどういう風に協力すれば良いのかとか、他の人の助けを得られないかとか、そういう話をすべきなのだ。

この件で男がーとか女がーとかサイコパスがーたか言ってる人たちはみんなおかしいってことに気づけよ。