なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

乙女戦争7 絶体絶命の状況からの大逆転勝利。しかし、ここからはひたすらつらい展開

マンガでもこんな展開にしたら怒られるだろ、っていう展開が
実際に起きるから現実の歴史ってすごいよな……。


ハンガリー諸侯をまとめていた皇妃バルバラを廃しようという企み

フィリップ・スコラーリは、直轄軍による支配を求めていたから
バルバラによって諸侯がまとまっている状態。

クトナー・ホラから脱出して、コリーンへ退避

敵陣は「ネボヴィディ砦」。
指揮官を失ったにも関わらず、戦意は高く結束力があるのは最悪の状態。


クマン人傭兵の裏切りにより勝利を収める

しかし、オレープからの援軍が来て勝利する。
さらにクマン族を味方につけることで勝利し、二度十字軍を撤退させる。

○ネボヴァディの戦いに勝利
○ハブリの戦いで勝利
○ニェメツキー・ブロト陥落


という奇跡的な勝利。これは気持ちいいいい!!!

でも、ここが絶頂。


ボヘミア封鎖。

快進撃はここまで。
ここからは「長期戦」に持ち込まれてしまい、後は為す術無く滅びていくだけ。

見てきた所、過激な思想がボヘミアを疲弊させているようです。
当然でしょう?みんな平等に清く貧しく生きていこうなんて話無理がある。
ですから、ボヘミアに通じる街道を封鎖し、ものと金の流れを断ちましょう。
ボヘミアは私法を帝国に囲まれていますから、
すぐに干上がって、内側から崩壊するでしょう。

少々時間はかかりますが、確実に勝てる作戦です。

ABCD包囲網のよりエグいバージョンですね。

しかも、この期に及んで、まだジェリフスキーなどを好きにさせていたのが致命傷。清貧を良しとする考えは良いとしても、カトリックを全て的にまわし、弾圧するという典型的なダメ指導者。弱い立場のくせに異端審問をやれば、権威を示すどころか、衰退を早めるだけ。
まぁ、ようやく気づいて翌年に暗殺しますけどね。手遅れすぎた。



後は滅びの道を歩むのみ。



チェコの伝説「ディーヴチー・ヴァールカ」

・ヴラスタ(女子軍総大将)
・シャールカ(角笛を吹く乙女。今作では「笛」を撃つ天使ですね)

などはこの作品に登場するらしい。

この伝説をモチーフにしているのがスメタナの「わが祖国」で、第三章の曲が「シャールカ」だって。

こういうの、わかってる人からしたらすごい面白いんだろうなー。

最近ニーベルンゲンの歌のあらすじを知ったけど、ホントひどい話なんですよwww
ただ、そのエッセンスを同現代に持ってくるかとか考えると面白いよね。