なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「MERY」のDeNAは嫌いになっても横浜DeNAベイスターズのことは嫌いにならないでください

たとえベイスターズが試合に負けたとしても、球場を訪れたこと自体で満足できるような「ボールパーク」にするのが集客の王道です。最高に楽しいボールパークで非日常の雰囲気を味わってもらう

DeNAがボコボコで叩かれてるタイミングで紹介するのアレだけど

DeNAが、その集客のノウハウを最大限活用して横浜ベイスターズという球団を立て直した功績はもっと評価されるべきだと思うんだよね……。



どっちもスゴイ良い本です。

集客のためにできることはなんでもやるという姿勢がはっきりと伝わります。


DeNAのリアルビジネスとネットビジネス、なぜここまで極端に差が付いたのか……。慢心、環境の違い

(元ネタよく知りません、ごめんなさい)

ベイスターズにおいては、私はある時期、球団HPのDAU(Daily Active Users=1日にHPにアクセスしたユニークユーザー数)をもっとも重要な指標としていました(中略)KPIは会社の空気を元気にし続けるためにもっとも重要な数値

この人達、基本的に、野球経営でも、キュレーションサイトでも、このKPIの達成に最適な方法を取ることだけを考えてるだと思います。どっちでも変わらない。


むしろいろいろと制約条件があるリアル寄りでは彼らの知恵って無茶苦茶役に立つんだと思う。


基本的に、リアルにおいては集客のためにやることは、サービスを充実させることと直結してるんだと思います。実際「試合に勝っても負けても」顧客満足度が高くなるような取り組みを意識して行っていたと本にかかれてます。

実際に人が移動しなければいけませんから、人間を蔑ろにしたサービスをやっても長続きしないわけですね。そういう「制約」がきちんとアレば、彼らはその中で最適な手段を取る。

そして、それは良い結果につながる。





逆に、なんでソシャゲとかMERYとかWELQはダメだったのかというと多分DAU(Daily Active Users=1日にHPにアクセスしたユニークユーザー数)をKPIにして最適化を図ると、あまりに今のネットのしくみはあまりに制約がゆるくてズルし放題だからでしょう。

彼らにしたら制約条件がユルすぎる。なんでもやりたい放題。

そして、上でも書いたように、彼らはやっていいことだったらなんでもやる。倫理とかそういうのは考えてないし上の人もいちいち見ない。はっきりと社長が「内実は把握してなかった」と言ってますよね。

jp.techcrunch.com/2016/12/01/dena-moriyashu/
ー事業のキーマンの採用は現場の采配によるところが大きかったということでしょうか。

メディア全体の方針やモラル的な問題に関しては私に責任があると思っていますが、現場の判断に関しては村田の判断が大きいです。

ーただ、社内外からSEOの手腕に関して「ちょっと強引じゃないか」という声も挙がっていたと伺っています。

報道を見るとそういう面もあったのかなと思いますが、社内の中では把握していませんでした。

上の人はKPIさえきっちり達成してたら自由にさせる。下の人間もKPIのことだけ考えてなんでもやる。東証一部上場企業とは思えないガバガバガバナンスぶりが本当に素敵です。


でもこれほんと、みんなDeNAだけの話じゃないと思ってますよね。キュレーションって言えばそれがまかり通るのが今のネットだと、儲けてる企業はみんな同じことを思ってるわけですから、DeNAの人だけが自重する理由なんてどこにもない、と。


で、彼らが一番うまくやれる。というか、うまくやりすぎる。そこまでいって初めて問題になる。ソシャゲも、今回の件もそういう話だと思います。

DeNAが悪いのはもちろんですが、悪いのはそもそもネットのクソコンテンツの流通が野放しだってことです。これがどうにもならんことには、DeNAだけ叩いて喜んでててもしょうがないので、今回の騒動は正直全然スッキリしないし覚めた目で見てます。

電通と違って、DeNAは会社をいくら叩いてもあんまり意味ないと思うよん

私の知り合いもDeNAで働いてる奴いますが、まぁ恐ろしく優秀ですよ。でも人間のクズです。本人も笑いながら俺達のやってることってヤクザだよなーって言ってる。自覚あるけどそれが儲かるからやってんですよね。頭いいから割り切れちゃうんでしょう。


で、私は別にそれでいいと思います。ただ、そんだけヤクザなことして儲かってるんだから、その分を社会にちゃんと還元してください、と。お前ら優秀なんだから、余裕ができたらまともなことやれって思います。

でも、実際は、その事業が儲からなくなったら、社内で出来たいろんなコネ使って独立して、出資者募って○億円集めたぜーって方向にいっちゃうんですよねこの人ら。そいつの結婚式いったら弁護士さんやらVCの人やらがわらわら来てて、私のように黙々と会社の言うことに従って仕事してるだけの無能なサラリーマンとは別世界ダナーって思いました。



なので、DeNAそのものを叩いてつぶしても無駄ですよ。中にいる人達は「自分が金儲けやコネ作り」のためにDeNAという器を利用してるだけなので、DeNAが沈んだら別の会社いったり独立したりするだけです。やるならちゃんと、今回の事業部のスタッフを名指しで批判するか、キュレーション側のしくみそのものをぶっ壊すように行動しないと意味ないよ。



あるいはね。ちょっとでもこの人達の優秀さが役に立つような方向を褒め称えて、そっち方向に力入れていただくしか無いんじゃないかなと。 この会社、ソシャゲのお陰でキャッシュクッソ余ってますから(現金だけで800億、有価証券含めると1000億くらい。)ほんとにいろんなリアル事業の立て直しとかそっち方向に力入れて欲しい。



ちなみにこの会社のガバナンス正そうと思ったら、任天堂がなにか言うのが一番手っ取り早いです。

電通の不正は、今まで誰も口出しできなかったけれどトヨタが「おいこらお前んところおかしいやんけどういうことやねん」といい出した瞬間に表に出てきました。


MERY事業がいくら好調で利益率が高いとは言え、所詮100億に満たない事業です。もうこんなことやらかした以上、ここからアホみたいに伸ばすことも出来ないでしょう。


でも、そのかわりに任天堂との協業はこの事業よりはるかにでかいです。「マリオラン」だけで、年1000億以上の売上が見込まれており、DeNAのロイヤリティもかなり大きいはずです。さらに本命である「どうぶつの森」や「ファイアーエムブレム」と考えると、MERY事業なんかどうなってもいいはずです。


なので、この会社に対しては任天堂さんが「なんかやましいことありはるんやったら、身を綺麗にしてからでなおしてきてくれはらへんと一緒にはできまへんなぁ」って話になった瞬間、速攻でMERY事業自体綺麗さっぱりなかったことにするかもしれませんね。なので、まぁ任天堂信者が多いはてなーなら「任天堂はこんな会社と組むんですか!」と全然悪くない任天堂さんに文句を言ってみれば良いんじゃないかな(適当)


ちなみに我らがはてなも、任天堂に売上の4分の1以上を依存する任天堂依存企業ですねー。あんまり調子に乗ってクソブロガー育成ばっかりしてたら、任天堂はんに愛想つかされるかもしれまへんなぁ。