なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

エアリプ弁慶あるいは「横山光輝の魏延」

ohrmsk.hateblo.jp/entry/konosekainokatasumini.com
の感想で

凝った編集を高く評価したい反面、ネタバレというよりもオチを言ってる表現力のなさに「テメーふざけんなよ」って気持ちが湧いている。書くならこのぐらいやろうよ (自分のブログ記事のURL)

草生えるwww



「この儂よりちゃんとした「この世界の片隅に」のレビューを書けるやつはおるか?」 こういう気概を持ってレビューを書くこと自体は本当に素晴らしいことだと思う。

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今回はこんな感じ。

はてなで見かけた「この世界の片隅に」関連記事で、ちゃんとしたレビューを書いてると感じたのが俺以外だとけいろーさんだけなんだよ。

俺か、けいろーさん以下の記事を見ると…ホンマにキレそうになるんだよ。

オチを言わないと説明できない、漠然としたことしか言えないなら語らないで欲しい

はてなで見かけたもの以外だと「東浩紀」が割とちゃんとしたことを語ってたようにも見えたけど…僕は哲学者じゃないし、僕の記事すらキチッと読めてない人らがあずまんの感想とか見てもわかんないはずだから、東浩紀の話を読めとはとても言えない。

あとは原作既読者の説明記事が1つだけよかった

ましてやだ…あの映画見て「反・反戦」とかくだらない議論を書いてるリテラと匿名ダイアリー見ると「はぁ?」って気持ちにしかならない。

反・反戦なんか思想じゃないし、あんないい映画を見ても思考がその程度に広がらないような奴は何見てもムダ。
しかも彼らがインテリだというのだから…死ねよ

変なスイッチ入ったから書きなぐるけど、反ポリコレも反・反戦イデオロギーなんて呼べるほど体系的なものじゃないから。もっと生理的な感覚…もっと深層を読みとくべき雑感だから。

にもかかわらず、インテリは頭ごなしな反論しかしてない

インテリ嫌い・フェミ嫌いだと思われたら癪だから言っとくけど、俺は「本来ちゃんとしてるべきはずの人ら」がおかしい時にしかキレませんからね?

インテリも「女性」であることも実態と乖離して悪用されてるからキレてるんだからな?

話が脱線するから戻すわ。

あの映画をマウントを取る道具みたいな感想しか書けない奴見ると俺はもう性根が腐ってるか、地獄に落ちるしかないクソ野郎を相手にしてるんじゃないかって気分にしかならないわけ。

レビューとか感想って、ある種のアンサーなんだからもっとキチッと言葉にしろよ

映画見ながら泣くって事を軽く考えすぎ。

それも儚さとか、悲しさとかそういうものじゃなくて、すずさんの幸せを祈らずにいられなくて泣くっていう…そんな映画あるか?

なんで、あんな泣き方を映画館でしておいてあんな安直な感想とか雑な議論とかできるの?そこがもう信じられない。

あー筆を折りたい。
俺が泣きながら観て・帰ってホームページとインタビュー記事見て鳥肌立てて・こみ上げる感情をぶつけんばかりに書いたことがはてなでは全然伝わってなくて、楽天ソーシャルニュースでは伝わったという事実について「はてなの青 才」の名折れ感が酷すぎてほんまに苦痛。

はてなが嫌いになりそう。…いや、元々嫌いだったから「好きなはてなにしたい」と思って色々やってきたんだけどさ…

いや、すごい自信だ。

諸葛孔明が死んだ後自分だけが蜀を率いる力がある人間だと思いこんでたあたりまで含めてものすごく魏延っぽい。
そして、本人以外は誰も認めておらず、むしろ厄介者扱いされていた、という点も魏延っぽい。


リアルでこんなこと言ってるやついたら速攻で死ぬと思うけど、
ネットでは何度失敗しても、犯罪を犯したり他人を傷つけたりしない限りはなかなか死なないので、
こういう気概で取り組むのも悪くないんじゃないかな。 私には無理だけど。



いや、それにしても、3年前と全く同じこと言っててほんと笑う。
https://web.archive.org/web/20160816113054/http://www.tm2501.com/entry/20120607/1339072554

違いますか?僕が言ってることは何か間違ってますか?「嫌儲」であろうがなかろうが、どうでもいいです。間違いがあるならご指摘ください。俺が一番まともなことを言える自信があるからこのブログやってるんですから。

そういう意味で、彼はこのときから根っこの部分では何一つ成長していないのかもしれませんね。




まぁ、彼が考えてる「はてな」とか「ネット」は蜀みたいにでかいものではないしそもそも現実のはてなと違って彼が脳内でこしらえた藁人形にすぎないのだけれど。その代わり、馬岱に殺されることもないので、彼の中では幸せなのかもしれませんが。

彼がちゃんと自分の世界の外に目を向けるなら、いくらでもいいレビューなんかあっただろうし、上みたいな死亡フラグ満載の発言はしなくて済んだのにね。

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d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090608/p1
smatsu.air-nifty.com/lbyd/2016/11/post-0d2d.html
dain.cocolog-nifty.com/myblog/2016/11/post-617a.html




で、相手から反応あったらすぐにヘタれる。

すいません。思い入れがありすぎて、リライトしてる時でさえ泣きながら書いたので、あの映画についてはすごく「ちゃんとしたことを言ってほしい」願望をむき出しにしてしまうんですよ…あんまりよくないことだとは思いますが、ちゃんとした記事が少ないのでどうしても…。

で、この人の面白いところは、直接会話をして争いを避けるためにへりくだったときに「すごいプライドが傷つく」らしいところ。その後必ず長々と自分語りを始める。 こういう特徴を持って、彼のタメだけに「ネット弁慶」を通り越した「エアリプ弁慶」なる名前を進呈したい。






本人による記事の解説を読むと逆に底が浅く感じる……

ダサいと思ったけど、そろそろキレそうだから自分の記事の解説を丁寧にやるわ。

まず、俺は「反・反戦」「反省要素がなくてよかった」みたいな感想を僕は「一人の死は悲劇だが、集団の死は統計」という言葉を使って説明してるわけ。

戦争・戦死者を統計と捉える感覚を撤廃したことが偉大だったと

「戦争をやめましょう」「戦争は良くないです」と言われたって、多くの人は戦争を起こすことも止めることも実際にはできないんだよ。その当時も、昔も。

おまけに時間が経ちすぎて、スケールが大きすぎて戦争を統計として捉えてる人に反戦だなんだと言われても、正直困るんですよ。正直ね

『「この世界の片隅に」が反戦映画じゃなくてよかった』は「個人では反対したところでどうしようもないことを反対しないと悪だと糾弾したり、メタ・フィクション的に俯瞰して当時の人の生き方や戦争以外の生活を踏みにじらなくてよかった」って意味なんですよ。

踏みにじらなかった結果としての名作

戦争を統計ではなく、息遣いがある人間が壊れていく「悲劇」(それも死ぬことではなく、生き続けることによる悲劇)であることをキチッと描いていることがあの作品。

「一人の死が悲劇、集団の死が統計」という意識が人々にあるなら、戦争を一度一人の死を体験する人間に落としこむ必要があった

と同時に、すずさんが特別な人であってはいけない。極端にめぐまれてたり、極端に貧しいと描写が偏るから。

でもどちらかと言うと感情むき出しに人の悪口とか揉め事を好むタイプでもダメ。

そういう人は普段からキレてるから、おかしくなってもよくわかんないから。

あの映画の「反戦っぽくなくてよかった」は「戦争の悲惨さを直視してないから言われた感想」ではなく、むしろ「一人の人間が悲劇に遭遇し、自分自身もまた悲劇に見舞われる」という当事者意識の賜物…つまり、主人公がほんまに実在する人物であるぐらいに感情移入させることがポイントなわけ

で、それを監督は「すずさんを実在させるための6年だった」という言い方をしてるし、何より「すずさんが生きた時代」というホームページの年表を見た時に…自分はノンフィクションを見てしまったのではないかというゾッとする気持ちに駆られるんだよ。そこが大事なわけ。

あとはこの記事見てね。細かいことは全部ここに書いたし、映画見て言葉にできなかったことを言葉にできるような補助線をキチッと引いてるはずだから

【ネタバレ注意】映画「この世界の片隅に」を僕は命あるかぎり、伝え続けていきたい。
www.tm2501.com/entry/In_This_Corner_of_the_World

うんまそうだね。

でもさ。それって監督のインタビューそのまんまなのでは……。

上の説明部分で、映画を見なければ語れない部分どこかありましたか?

なんでこういう「見なくても語れる話」しか出来てないのに堂々と俺のレビューが最高とか言えるのか、本当に謎だ。


読んでいない本について堂々と語る方法

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でも、なんというかこの人の、青 才の名前にはじない視野の狭さや傲慢さってホント好き。それだけ、自分の書いたレビューに「根拠のない自信を持てるところ」は、何かと他者と自分を比べて自信を失いがちな今の世の中において、見習うべき態度かもしれません。これで不快になる人もいるかもしれないけれど、私はこういうの見るとすごくこころがほんわかします。私はむしろ、こういう部分こそがこの人の本当の魅力だと思うんだよね。

この人の、悪名7割くらいの知名度や、ダニングクルーガー効果的な自己評価だけを評価するのではなく、みんながこういう残念ちゃんな個性部分まで含めてしっかり見て、その上で彼がちゃんと認められればいいのになぁと本気で思ってますよ。



私は、彼のこと見てると、「コンシェルジュ」ってマンガに出てきた漫画家さんを思い出しますね。

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