歴史マンガはいい文明

「風雲児たち」から初めていろんな歴史マンガを読みます。オススメの歴史漫画あれば教えてください

長く働きたい自由を主張する人は、「長時間労働は強制してない」の結果がまさに今だということを認識していただきたい

http://www.outward-matrix.com/entry/2016/10/16/120846
読みました。

Outward Matrixさんは生存バイアスが非常に強く、またあくまで彼自身の成功体験に基づいて語ってるあまり客観性がないブログであるのはいい加減皆さんご周知の通りだと思うし本人もちゃんと説明されていると思います。だから別に「客観性にかける」みたいなことを言うつもりはないです。

今回の記事についても、あくまで個人的な主張として「働く自由を規制しないで欲しい」「多様な働き方を認めてほしい」という話であるは思います。 (ただ、Shinさんがいってる長時間労働の自由という主張ははただのダンピング行為にしか見えないけどな)






でもね、Shinさん。これは駄目ですよ。ついかっとなって書いたのかもしれませんが、仮にもコンサルタントを自称する人間が書いてよい内容の記事ではないと思います。さすがにもうちょっと考えて発言してほしい。煽りタイトル書くのは構わないけど、そういう強気の発言するならせめてそれに見合った内容の記事書けないと信用なくしますよ。私はたいしたこと言ってないくせにこういうクソ煽りタイトルつける人って心底気持ち悪いと思います。


ぼくはどっちかというとハードワーカーです。労働時間も、おそらく平均よりは長いでしょう。でも、それでもぼくは不幸ではありません。長時間労働をしていますが、不幸ではないのです。

人の価値観はそれぞれですので、「絶対に定時で帰りたい」という人がいてももちろんいいですし、それは尊重すべきです。そういう人に、「いやいやもっと長く働かないとだめだよ」なんてことを言ったりは絶対しません。

だからこそ、「長く働くのは悪だ!犯罪者だ!ゴミクズだ!」のような空気を作り出しかねないこの活動は、ぼくにとってはとても「気持ち悪いもの」なのです。


えーと……あのですね。




今現在がまさにShinさんがいうような建前ですよね。さらに言えば、ホワイトカラーエグゼンプションを推進しようみたいな話がありましたよね。まさに建前だけならShinさんが望む通りの社会ですよね。




そう、現時点で会社は残業を強制してない。むしろ残業は上司が命令した時しかやらせてはいけない、くらいの「建前」になってるわけです。





で、その結果、現状どうなってますか?
残業したくない人は残業せずに帰って、働きたい人だけが自由に働くような場になってますか?






なってないですよね。




むしろ「サービス残業」を促進する仕組みになってる会社がたぶん増えてるんじゃないでしょうか。


http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/chousa/data/20150116.pdf

「賃金不払い残業サービス残業)をせざるを得ないことがある」4割強
平均賃金不払い残業サービス残業)時間
一般社員18.6時間/月、課長クラス以上28.0時間/月


酷いケースになると、タイムカードでは100時間以上残業してるのが明らかなのに残業時間として報告されているのは30時間、なんてことがざらにある。で、決して本人はそれを望んでやってるわけではないのに、本人の意思で勝手に残ってやってることになってる。





なぜこうなるかって?
まさにShinさんが要求するように「残業するのは社員の自由」って建前にしちゃったからです。



まさにShinさんみたいなことを言ってる人の意見を採用してきた結果、今の数々の悲惨な状況があるわけです。




タイムカードで時間が超過していたら自動的にそれは会社が強制したものだ、とみなしていたころと違って今は「社員が勝手に残ってるだけ。 正式な残業は申請されたものだけ。」ってことにされてしまう。社員が申請しないと残業として認められないわけです。そのうえで、昔から働いてるバリバリ社員が管理職になってるような職場だと、課長は残業申請をする社員を威圧したり、直接的に威圧したりします。



サービス残業の時間と不払い賃金額をグラフにした ~ 稀に役立つ豆知識
http://web.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2005/02-03/pdf/056-068.pdf




最近はそれすらもなく、「裁量労働制」というなの「みなし残業代」の制度をどの会社も喜んで導入してますよね。Yahoo知恵袋を見たら「みなし残業制」にしてたから○○時間以上労働した分は残業代払わなくてもいいですよね?って質問する経営者が山ほどいるし、社労士が運営してるページみたら、必ずそのことについて説明が書いてある。





Shinさんはどんなお花畑な職場を考えれているのか知りませんが(というかさんざんパワハラで苦しんだんじゃなかったでしたっけ?)、Shinさんのいうような枠組みだと問題が今まで山ほど噴き出しているわけですよ。






自分が困っていないからなのかどうか知りませんが、あまりにShinさんの提言は楽観的すぎやしないでしょうか。






当たり前ですけど、政府が統計を持ち出して、ここ最近は残業時間減ってますーみたいな話をしだしたら

そのからくりは

http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_140626.pdf 

だということもご存知ですよね。





また、実際問題として、残業時間がクッソ長いような働き方をしている日本がほかの国より労働生産性低いわけですよね。

この統計はこの統計で、派遣が多いからとか、産業構造の違いなどあって単純比較にはあまり意味がないとは思うわけですが

少なくとも、大量のサービス残業までしてるのに、日本が優位に立てていないという現状があるわけですよね?


http://www.jil.go.jp/institute/siryo/2012/104.html
厚生労働省:諸外国の労働時間制度の概要
勤務間インターバル規制の意義−EU労働時間指令と日本

そのあたりを踏まえたときに果たして、長時間労働の自由という主張にどれほどの正当性があるのでしょうか?


何を言いたいかというと

その気はないかもしれませんが、Shinさんは、現状について知ってか知らずか

悪気はなかろうとも、今の現状を力強く追認してしまう発言をしてるという印象を受けました。

「今のままでいいだろ!俺は困ってないんだから余計なことすんな!」って言ってるようなもんです。

お前が不幸かそうでないかなんて他人である私には全く関係ないんだよ何言ってんだバカか

会社員には「長時間労働をする自由」など必要ない - 脱社畜ブログ




(自分を棚に上げて言いますけれど)Shinさん自身が「正しいこと言うだけの奴は信用できない」って書いてるんだからちゃんと実践してほしい

私みたいに思い付きを適当に書き散らすだけで満足っていうならいいですけど、
自分の思考を売り物にしたいんだったら、もうちょっと考えてから記事書いたほうがいいんじゃないですかね……。

「正しいこと」なんか誰にでも言える。 - Outward Matrix

ぼくはこういうことを言うだけで仕事をした気になっている人をカケラも信用しません。

何か問題が起こったとしたら、まずは徹底的に「何故それが発生したのか?」と根本原因を突き詰める必要があります。

この記事で「なぜなぜの必要性」を説かれていたのに、
なんで長時間労働に反対する声が高まっていることについては全くそれが機能しなかったのでしょうか?
まさにこの記事で書かれているような内容を活用すべき話題だと思うのですが。

私も、正直こんな雑な記事書くような人を信用しろって言われても無理ですわ。 





と、ここまで書いておいてなんですが……

長時間労働撲滅運動」は私も気持ち悪いと思います。もうネーミングからして抵抗感ある。

Shinさんがおっしゃるように「思想の強制」や「過剰な規制」を感じるからです。道徳の話ではないのにすごい善悪白黒はっきりつけようとしてる感じがする。*1

だから、その気持ち悪さや嫌悪感だけだったら共感できなくはない。


とはいえそこからはみ出して「長時間労働の自由を」みたいな主張までするのであれば、まず「長時間労働しても平気でもっと働きたい」人の自由よりも弱者の保護が優先されるところまで「今までの仕組みがまずい」ということは認めてからでないと、話は始まらないでしょう。その点を考慮したうえで、双方が納得できる提案をしてほしかったかなぁと思います(ただのブログにどんだけ過大な要求しとんねんって話ですけどねwww




新入社員に残業をさせることによって選別にかけ、残業を許容できる者(=無償で働いてくれる者)のみを残そうとする意図さえ感じられます

うん。やっぱり長時間労働がありだと、こういう発想になっちゃうよね。

だって、それが「アリ」なら、経営者にとってそっちばかり集めようってインセンティブが働くもん。

コンサルタントなら好きでしょインセンティブって言葉。

Shinさんは経営者にとって、こういうインセンティブが働かなくなる仕組みを考えたうえで、長時間労働の自由を主張してほしいです。

*1:というかぶっちゃけフローレンスの代表さんが個人的に好きじゃないんですよね。彼が音頭取ってるやつはなんでもうさん臭く感じます。 生理的に受け付けない。