なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「言ってることはわかるがお前のことが気に入らない」を軽視しすぎたらあかんのちゃうかな

読みました。

うーんとね。

言ってることは間違いじゃないと思う。


でもね。この文章読んだあとの読後感を正直に書くと



「はてこさんやkotneiさんのやり方がまずすぎるし、これで人が話を素直に聞いて動くと思ってるならただのバカだろ」です。


もっというと、「最初から対話するつもりなんかなくて、気に入らないやつをバカだと切り捨ててさらし者にしようとしてるんじゃねえの性格悪いなぁ」くらいのことを思いました。

私が正確歪んでるからってのも多分にあるんでしょうが



とにかく「読んでて腹立つ記事の書き方だなぁ」と。





確かに「定義上」こういう表現はヘイトスピーチにあたるだろうとは思います。だから「たしかにその表現はよくないよ」っていう主張自体はむしろしていくべきかなと。



にしたって。



なんでこういう書き方するのかなぁとか




この記事で挙げられているkotneiさんという人。

いきなり頭ごなしに見知らぬ相手の発言を引用RTして「想像力はないのだろうか」とバカにするような発言をしたあげく相手が素直に言うことを聞かなかったら「各自通報お願いします」と言い出す。「何だこの人」ってかんじです。私としてはヘイトスピーチ云々と同じくらいこのkotneiさんに恐怖を感じる。
むしろKOF勢の人がかわいそうだと思ってしまう。




そして、はてこさんもこの人の行為についていさめることはせず、むしろ、過去に自分が同じようなことをして責められたという共通点をもって「ヘイトスピーチをするような人は駄目だ」という方向にもっていこうとしてる。



もうこの時点で続きどんなにいいこと書いてても生理的に無理。



わたしははてこさんのブログは読者登録してて、だいたいはひっかかりを感じるところはあってもうん、そういう主張も大事だな、と思いながら読んでますが、今回の記事はほんと気持ち悪いだけでまったくもって共感できない。

言ってる内容は正しいかもしれないし、その部分だけはくみ取りたいと思うが、記事としては嫌悪感のほうが先だってしまう。






kotneiさんやはてこさんがこの件で叩かれたというのであれば、それは「ヘイトスピーチに反対したから」ではなく「ヘイトスピーチ反対という正義を強くおしすぎるあまり、他人に対して非常に無神経な言動をしたからだ」と思う。つまり、「ヘイトスピーチ以前の問題」だし、話のただしさを論じる以前のところでやり方がまずすぎて躓いている。

そこを混同して一方的に被害者ぶったり、相手を一方的に悪者にする主張をされても、それはあまりにバランス感覚が悪すぎてはっきりいって気持ち悪いです。






はてこさんのこちらの記事も読みました。

格差や差別を無視するときにやりがちな言動 - はてこはときどき外に出る

マジョリティ、あるいは強者の感情的配慮を優先するよう要求する

こういう人は自分は人を傷つけるようなことを平気でいうのに相手から反論、反撃されるとここぞとばかりに被害を訴える。また大勢から反論、反撃されると意図的な組織がそこにあるかのように「徒党を組む」という。

このように書いているから、私の言い分もこの枠組みで処理されるのかもしれないですね。



でも、私はこの件、マイノリティマジョリティ以前の問題だと思って書いてます。



「人を怒らせるようなことを書いたらそりゃ相手怒るよね。自分の話聞いてくれないよね」



というだけの話じゃないかな。なんではてこさんはそこスルーして別の話にすりかえようとしてるのかな、って思うんですけど。まさか自分の言い分に全く問題ないとは思ってないよね?

さすがにはてこさんは「私の言い分に怒るのは相手がマジョリティ側であって、差別意識を刺激されたからだろう。わたしのいいぶんは正しい」という無敵理論やしばき隊の理屈を述べるほどバカではないと思ってますが、今回はなんかそういう人たちと同じ匂いを感じて気持ち悪かったです。

kanjin30203 指摘されたら「すみません以後気を付けます」と言えばいいのに「何マジになってんのwww」という反応をするのは、本音では差別する意識があるからでは?と言わざるを得ないし、それは糾弾されてしかるべき

この論法いいかげん滅びてほしい。





なんか、NHKの貧困報道に反発しまくってた人の気持ちがちょっとだけわかった気がする。

私も、「言いたいことがあるならできるかぎり論理的に主張しようよ」と思ってる口だ。個別の話より原則論の確認を重視しがち。

でも、これは決して「論理的でさえあれば相手の感情を軽視してよい」ということではないわけやね。

「個別」の部分でひっかかったら、そこからどれだけ原則論や一般論としてまともなこといってても、こいつの言うこと信用できんわって思ってしまう。



私は、NHKの貧困報道について私は特におかしかったと思わなかった。

多分それは普通の人よりはこの問題について興味があって、原則論や一般論側を重視してたからだ。むしろなんでほかの人たちは、本題でない個別の部分にえんえんと突っかかってんだって思ってたくらい。


で、今回はてこさんが完全にこれの状態にはまってる感じある。


多分ね、この記事後半部分だけだったらそんなに抵抗感じなかったと思う。

前半の余計なkotneiさんの気持ち悪さみたいな話とか、その前に書かれてた「自分の思った通りに動かない他人をやたらと決めつけでこきおろす」はてこさんのいけ好かない印象の記事がなかったら、すんなり読めたと思う。


でもね。「個別」への対処が納得いかない状態を放置したまま一般論述べる人って、目の前の相手全く無視してるか極端に軽視してるよね。



やっぱり「お前が言うな」とか「言ってることは正しいかもしれないがお前が嫌いだしお前のことが信用できない」って思われたら負けなんじゃないかな。




アイヌの話について

私は「アイヌ殺す」がスルーされていい問題だとは主張してませんし、そこは文脈考慮しても絶対によくないとは思ってます。できれば仲間内でもこういう表現は考え方から改めていこうっていう呼び掛けには賛成できる。

そういう立場の人間から見ても、はてこさんの記事はかなり気持ち悪いと感じたということを理解していただければ。

差別に反対してるわけでもなく、むしろはてこさんの記事はいわゆる「無能で勤勉な味方」として機能してしまうのではないかと危惧しているということです。

少なくともナコルル周辺の文化や話の前後を知らない当事者が「アイヌshine」を見れば当然どきっとするだろうし、知ってたとしても発言者の内面なんてわかりゃしない。

「受け手がどういう文化的立ち位置にいるのか」に収束する問題だと思う

実際に日本にいて殺され続けてきたアイヌと同列に語るのはちょっと違うんじゃないかなあ。殺され続けてきた人たちに対する「殺すぞ」って言葉は凄く重いと思う

国内で差別されてきたアイヌに対する言動は慎重にしましょうね。

根本の問題は「元々差別を受けてきた民族」という前提にある。

虚構の話でカジュアルなんていっても、アイヌはそれ以前に本気で迫害されてきた民族だから、みな同罪であるアイヌ以外の日本人はもっと慮ってもいいのではないかと思う。

言葉狩りではなく「アイヌ」の特殊性に思いを馳せましょうということになるが無知の人を捕まえていきなりお前は差別主義者だ通報する、はやっぱり正義の味方ごっこにしか見えないなあ。