なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「露悪的な人間ほど信用できる」という倒錯した思考があるらしい

「嫌われる勇気」の続きは明日から続き書く予定です。


















「本音至上主義」というレッテル張りが面白い

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20140619/267128/

面白かった部分引用。



・彼らは「本音」が、まさに「本音」であるそのこと自体によって免罪されるはずのものだということを強烈に信じ込んでいる人々だ。*1




・彼らは、世が世である「現状」と「帰結」を、その「悪辣さ」や「残酷さ」や「不正」や「不平等」も含めて、もののみごとに全面肯定してしまう。ついでに、自分の「欲望」や、「偏見」や「差別感情」にも、あっさりと承認印を押す。「オレがこう思ってるということ以外に、何の現実があるっていうんだ?」*2




彼らは、自らの失言について、TPOを間違えたことや、身のまわりに密告者がいることを見落としていた見通しの甘さを反省することはあっても、発言の真意そのものについては決して撤回しない (中略)本来なら、自分のような血も涙もある生身の人間が語るナマの本音は、もっと尊重されてしかるべきだと自負しているからだ。 *3



・いつもどおりの平常運転で、露悪的な言葉を並べ、不埒な発言を繰り返し、差別意識を露呈し、偏見を丸出しにして語っている彼らは、自身を特段の「悪党」だとは見なしていない。むしろ、自分は自らの気持ちに正直なだけで、口のきき方やマナーにはもしかしたら若干の問題があるかもしれないけれども、人間として、男としての生き方について言うなら、それが間違っているなどということは、ひとっかけらもあり得ない、と、考えている。 *4



・口の悪い、無遠慮な、正直であることだけが自分の欠点だと考えている。彼らは、「硬骨漢」「一言居士」「直言の人」ぐらいな分類枠に格納されて、一目置かれている*5



・失言でポストを失うことや、直言の結果浪人することは、一種「男の向こう傷」としてポジティブな経歴にカウントされる。*6



任侠マッチョな中二病政治パーソナリティーにとっては、一人前の男が何であれ傷を負うということ自体が、ヒロイズムを刺激する事件だ*7



・形骸化したはてな村の建前にうんざりしている議員が、「本音」主義に傾く気持ちは私にもよく理解できる。まして、些細な「失言」をあげつらってブロガーの「クビ」を取ることを自分たちの職務と心得ている一部のウォッチャーに言葉尻をつつき回される日常を送っていれば、彼らの「本音」への信仰は、いやがうえにも高まろうというものだ*8



・善悪や正邪とは別に、「本音」と「建前」という座標軸が現れた時、無条件に「本音」を神聖視する。ここにおいて、「露悪的な人間ほど信用できる」という倒錯が生じる。より残酷で、より差別的で、より無遠慮で、より助平で、より欲望丸出しなご意見を申し述べる人間だけが「本当のことを言う人」として信用されるみたいな、黒魔術の秘密結社みたいなものが誕生する *9




彼らは、理想を実現したいのではなくて、単に世の中をひっくり返したい*10




・「反知性主義」というタグを付けることも可能だと思う。*11




・以上に述べてきた「本音主義」の傾向は、もともと、暴走族の内部や、小学生の秘密探検隊の中では常識に属する考え方なのであって、決して間違っているとか、根絶せねばならないとか、そういう類いの思想ではない。*12





・要するに、彼は、自分が「世情に通じた」「腹の大きい」男であると思われたいのだ





・そう思えば、あれは、かわいそうな人なのだ。




・男の子には、誰にでも、多かれ少なかれ、そんなふうに思う時期がある。ただ、いいかげんに目をさましても良い頃なのではなかろうか。



ちなみにこの記事は、どれほど内容に説得力があるように見えても所詮一部の人間を切り取ってレッテルを張っている行為にすぎず、「繊細チンピラ」という藁人形論法と同じくゲスい行為であり、この記事の内容が正しく普遍的であるなどと考えてはいけないと思ってます。
http://possession.hatenablog.com/entry/2013/09/13/131136
だから、私は、この「本音至上主義者」という言葉をこの記事以外で使うつもりは一切無いです。ただ、正直言って、とある人物を思い浮かべながらこの記事を読んでいると、ものすごくスカッとした、というただそれだけの話しです。


例の人に関して

私は彼については本音主義者ですらないと評価しています。本音主義者になるためには、まず隠し切れない主義や信念が必要になります。ところが彼は本音の根幹になる主義や信念が一貫しておらず、その時々でコロコロ変わります。一貫しているものといえば、母親に対する○○とか○○コンプレックスくらいじゃないかと思います。また、彼自身が、自らを「気分主義者だ」称していたことが有り、あえていうなら私もそっちの評価が正しいと思います。(この言葉もこの記事以外では使いません)


彼は、あまり自覚がないようですが主義信念において特に核となるものは持っていません。これは一見ダメにも思えますが、私は「だからこそ」今後良い方向に変わりうる可能性も秘めているとおもっており、ガチガチの主義者よりよほど将来に期待が持てると思っています。


彼は明確な主義や信念を持たず、ただ「特別な何者かになりたい」という願望は非常に強い。そのためか、「周囲の声」特に人気のツイートや、ホッテントリ「についたはてブ」で優勢とされる多数派意見を非常に敏感に、強く意識する傾向があります。そういう空気を読み取って、それが自分のほんとうの意見である「と思い込む」能力が非常に高い。これについても、「自分の主義主張があって、それに都合の良い情報を集めて思い込みを強化してしまう人」と比べると何倍もマシです。あくまで受動的・自動的な反応であり、環境しだいではよい方向にブレることが期待できるからです。 だからこそ「フリーゲームレビュー」のような、明るく暖かい世界を目指してほしいと思う。逆にネトウヨ界隈とか、ヘイトの吹き溜まりで人気が出てしまうと、この人ほんとにクズみたいな言動を繰り返すBOTになる危険も感じています。


過去記事や過去発言との一貫性がちぐはぐであることが多く、それゆえに、「お前が言うな」「ブーメラン」と揶揄されることが多いし私自身そういうツッコミはよくしてきましたがこれはどうも考え方が間違っていたようです。そういうツッコミは、ちゃんとした主義や信念を持っている人を想定して行うものです。一方、彼は深く考えずに「その都度正しいと思ったこと」を述べているだけと考えたほうが自然でしょう。深く考えずにその時の感情でものを言っているだけだから、あまり過去の発言を覚えていないのだと理解しています。私は今までこの人にはこの人なりに「軸」みたいなものがあると思っており、それが何かを知りたいなと思っていたんですが、ある程度の期間観察を続けてきてぶっちゃけ、「特にそういうものはない」と解釈するのがもっともしっくり来るように思っています。



以上をまとめると、例の人は「明確な主義主張偏向)を持たず、故にその場の空気に誰よりも流されやすい本人の性質」と「失言を恐れず本音をどんどん発言していく青○才という自分が設定したキャラ」が相互作用している用な状態だと思われます。その結果矛盾だらけ、突っ込みどころだらけではあるものの、奇妙な味わいがあるブログになっているのではないでしょうか。

*1:ちょっと前まで、独自基準でブラック企業を容認する発言や、体罰容認の発言をしていた。両方共ブログ記事すら書いている

*2:この手の開き直りはほんとにしょっちゅうやってた

*3:これまさにそのとおりで、自分の発言を「失言」と表現するが、絶対に発言は撤回しないし、絶対に反省もしない

*4:最近は積極的にこの口の悪さを自覚的に行っており、そのことを自ら肯定する発言が見られる

*5:自分を「こじらせ」とか「毒舌」と自称し、プロフィールやユーザー名のうしろに@を付けてわざわざ自称する

*6:そういう「武勇伝」を語るのが大好き

*7:同人誌事件で叩かれた時の回想記事が、過去が改ざんされた形で公開されている ttp://tm2501.hatenablog.com/entry/2013/11/16/000506

*8:これは私がわるいし、はてな村が気持ち悪いことはまぎれもない事実である

*9:エロツイートや、人を罵倒するようなコメントをあえて過激にいう芸風は、おそらく自称している「青○才」という「名称」から生じるキャラを、再帰的に確認するために繰り返し行われているとかんがえられる

*10:基本的には個人の理想なんて無い。ホッテントリしている話題にいっちょかみして自分をアピールしたいだけだ。記事によってほぼ自動的に、強制的に「喚起された本音」を垂れ流しにしているだけだ。これは彼に限った話ではなく、私が話題の記事に言及するときもそうだ

*11:ttp://tm2501.hatenablog.com/entry/2014/03/05/234203私自身も反知性主義寄りなので注意が必要

*12:これを批判することは、小学生の戯言遊びに、いちいち目くじらててケチをつけているようなものであり、非常に大人げない態度であると言わざるをえない。もちろん大人げないというのは私のこと