オーストラリアのやよい軒の定食メニューの価格が2500円である件について
やよい軒、シドニーに出店 サバの塩焼き定食2500円:朝日新聞デジタル
このニュース、意外と大事だと思う。
価値ならぬ価格について2つの基本的な視点を確認できるから。
①物価(為替)やバブル(消費者心理)って重要だよね
オーストラリアの最低賃金は1600円くらい
オーストラリアはいまバブル。物価も高いが給与も高く大学行かなくても高卒で高給稼げる。春にメルボルン行ったが日本食レストランで生ビールが一杯12ドル(約1200円)。これを大学生が普通にガバガバ飲んでる。
NYの大戸屋の鯖の塩焼き定食が20ドルくらい
②売り方や、客の価値観も大きく影響する
アメリカ人は日本のピザを見て同じこと思ってんだろう
http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20140605
※リンク先の情報について、ブコメによると誤情報ありとのことです。
こっちについてはこの本面白かった。
少なくともこのツイート周辺で騒いでた人はちゃんと見といたほうがいいと思う。
※下の図は、twitterにいる「ある種」の人を釣り上げることに特化したネタです。
これが劣等国だ pic.twitter.com/SzwGcblJz3
— あまよ (@Mushoku_amayo) 2014, 4月 1
経団連や新自由主義の学者は「国際競争力のために人件費を払わない(削減する)んだ」としつこく言うが、日本だけが下げ続けた結果良くなったんですか?とこのグラフを突きつけながら言いたい。「欲しがりません勝つまでは」の時代と変わらんよ! pic.twitter.com/L8cK98cY0y
— 三沢文也 (@tm2501) 2014, 5月 29
ブルーマン、おまえもか…。経済学部でいったい何を学んだんや…。
とりあえず上記2つのツイートについての、ツイッター上でのツッコミは以下の通り
・これ言うと逆効果だと思うけど
・このグラフで右肩上がりの国の若年者失業率は悲惨な数字になってるし。(資源国扱いの豪州除く)
・その国の物価はどうなんですか?税金は?ドイツを例にすると、ビール価格は97年比2.5倍です。(※http://allabout.co.jp/gm/gc/65434/3/ によるとそれほど上がっていないのでは?という気も)物価に照らすと雇用者報酬は55であって138.6ではありません
・この97年からの比較ですが、物価上昇率を勘案した実質ベースでしょうか?
もし名目ベースだったら、実質ベースに変換しないと、比較するのに不適切ですよね。・不況と円高の影響じゃん。賃金を渋った結果ではないでしょ。
それから日本以外で賃上げした国だけをグラフにして「日本の労働者だけ賃金低下」と言っても意味なし。・これさあスペインとか入ってないんだよね。景況の違う国の比較して楽しいか?
・比較対象がダメなんじゃないのかね。韓国台湾とか中国、東南アジアとかに移転した白物家電製造拠点と張り合ってたから人件費も下げざる得なかったんであって、それがイヤなら付加価値どうにかして上げなきゃじゃないのよ
・これ、為替レートの推移は含めずに、その国の貨幣単位で比較してるんじゃないですかね。
とは言え、購買者平価で考えてもやはり日本の景気は停滞してるのは間違いないです。
日本の購買力平価は高くない / 原田泰 / 経済学 | SYNODOS -シノドス-
購買力平価で「企業物価ベース」を使う理由が分かった! - 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
企業経営者叩いて済む問題じゃないと思うけどな。叩くなといってるわけじゃなくて、それだけが原因であるかのように問題を単純化する思考が気持ち悪いという話です。こういうことされると「どこまで理解して」すき家を叩いていたのかが疑問になってくる。
余談。この御三家争いはほんとにおもろいなー。
前年反動大きく、吉野家マイナスへ…牛丼御三家売上:2014年05月分 - ガベージニュース
大規模リニューアルにおける一時的閉店に伴う「騒ぎ」は継続中。公式サイト上ではそのリニューアルを果たし再び営業を始めた店舗が続々登場している様子を逐次伝えている。しかしながら【すき家の「全店」「既存店」売上動向から見る「リニューアル店舗」の多さ】でも伝えている通り、売上高の前年同期比で、全店舗の値を既存店が上回るという稀有な事例が4月から発生しているなど、状況は今なお混とんしている
http://www.airtripper.net/yoshinoyamain.html
アメリカとアジアの8ヶ国に展開する「吉野家」のフォトページです
(マレーシアとオーストラリアの吉野家は2009年に撤退していまいました)
http://www.zensho.co.jp/jp/group/overseas/china.html
すき家の海外展開