なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

塚田農場のリピーター作りへの気合がすごい

今更だけど塚田農場行ってきた。

スタッフ総出で意地でもリピーターになってもらおう、っていう執念というか、もう1回お店に来ざるをえない動機作りの連続が凄かったです

うん、ほんとにそんな感じ。

①話題になること
②リピート作り

の2つのためにすごく力入れてる。

「サービス良かった、また来たいね」じゃない。
リピーター作りの為にここまで意識的な飲食店ははじめてだ」って感じ。
でも、されて気分が悪くなるサービスはなかった。
ブログでもなんでも、サービス業やってるつもりの人は、参考にしたらいいと思う。


以下感想。まだ行ったことがない人は、塚田農場についての記事読む前に一度自分で行ってみると良いと思います。

1 まず店員の数が多い

私大学時代ワ○ミでバイトしてたことあるからなおさらそう思うのかもしれないけど、店員の数がめちゃくちゃ多い。ワ○ミは極力少ない人数で客をさばこうって感じだったし、そうでなくとも、他に今まで行ったことがある居酒屋とくらべても店員の数かなり多いと思う。店に入った時点で、なんか雰囲気ちょっと違うぞ、と思った。(これだけ店員設置できるということは利益率高いんかな―と思う。)

実際、このあとで書くけど、サービス良かった…というか、色々やってくれた。常に店員が誰か近くに居るので、注文頼みやすいというのもあって、小刻みに色々注文出来たのも店員が多いことのメリットとしてあると思う。

他にも店員の衣装が珍しいとかそういうのもあるけどわたし的にはそこはどうでもいい。

2 お通しの時点で、素材の良さアピール

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生野菜がデン、と置かれて面食らう。素材に自信がないとなかなかこういうことは出来ないだろう。最近流行りの生産者の顔写真とかも載っていた。
もちろん生で食べても美味しいが「秘伝の味噌」のアピールをされる。
実際、味噌と一緒に食べると美味しい。あとこれ伏線な。

3 メニューがやたらと豪華

写真とってないけど、ものすごくかねかけて作ってる感のあるメニュー。
一つ一つの料理の素材へのこだわりをしつこくない感じでアピールしてくる。
あと、店員がちゃんとお店のイチオシを理解していて、しっかりおすすめしてくる。

ここまでは良いんだけど、最初に飲み物とおすすめを頼んだあと、あとでメニュー見て頼もうとすると、結構選びにくいというか、組み立てにくい感じがした。 というか、それほど食べ物は品数が無いような気がした。もうちょっと品数欲しいかなとは思う。でも、これもコスト戦略なのかもしれない。

(普段行く店と比べて単価が高いからちょっと躊躇してただけかもしれないけど)

4 遊び心のあるアイテムがサービスとして出てくる

お通しが1人あたり380円なのだけれど、2以外にこういうサービスがついてくる。

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「宮崎で一番甘い醤油です。これでお通しのキャベツ食べてみて下さい。美味しいですよ」と言って出てきたのがこちら。写真が見えにくくて申し訳ないけど、これマヨネーズでアンパンマン作ってるみたいです。
たまたまやなせさんがお亡くなりになったばっかりなのでちょっとしんみり…。

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あと、その店のおすすめ品を頼むと、ハート型のゆず胡椒とかも出してくれます。

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条件不明だけれど、何かを頼むとガーリックライスが出てきます。

あとこれはどこにでもあるけど、最後に頼まなくても温かいお茶出してくれたりとか。

5 料理が美味い

やっと飯の話。当たり前だけど、どんだけサービス良くてもここダメだったらどうしようもない。けど美味いです。ワ○ミとかと比べると、大体一品あたりの単価が2倍~2.5倍だけれど、美味いので満足。「サラダ系」「チキン南蛮」「鍋」あたりはそういう安い店とくらべてもボリュームあってお得な感じしました。
メニューに鍋ものが多いので、もうちょっとあとの時期に行くと良さげ。

お酒については、私があまり詳しくないので詳しい人に聞いて下さい。メニューの半分くらいお酒だったので、充実はしてると思います。

「お客さんに写真を撮ってもらう」ということも、現代飲食店プロモーションにおいては、とっても大事な要素になってきます。お客さんが撮った写真が間接的にお店の宣伝をしてくれる可能性があるからです。

http://matome.naver.jp/odai/2137519567651685701

6 ポイントカードならぬ「昇進制度」

会計時に、ポイントカードの代わりに名刺をもらえる。
これで、何度も通うとだんだん名刺の肩書が上がっていくという仕組み。
ちなみに、「半年以内に来ないとリストラになり、また1からやり直し」になるという仕組みになっている。一度リピートしてしまったら、最低でも半年に一度は足を運ぶという仕組みですね。

詳しくはこちらで。
http://blog.bot.vc/2011/11/tukada_farm/

リピーターを、お金を書けずに優遇するためのアイデアですね。
餃子の王将の会員権みたいなやり方もあるけど、個人的にはこっちのほうが好き。
この時に「ニックネーム」を聞かれるので、適当に答えておこう。

7 初回の客にはニックネーム入リプレートでデザート無料プレゼント

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私が眼鏡あけてたら、イラストにもちゃんと眼鏡が書き加えられるなど芸が細かい。
「来てくれてTANKS」。。。TANKS?

8 まぁお手頃価格なのでは

最初単価が高いから最初ちょっと不安になったけど、
お酒1杯飲む程度だったらお腹いっぱいまで食べても1人あたり3000円かからないくらい。
リピートしやすい価格だと思う。お酒が好きな人はどうなるか知らん。 

ただ、1時間半くらいで店出てこの値段なので、
他の客も私達と同じような感じだったとしたらワ○ミと比べると
だいたい同じ客単価で回転率2倍ってことになる。
もっとお酒飲めばさらに客単価上る感じかな。
他にも、1人客が来にくい雰囲気作りをしてるのとかもうまいなーと思った。

9 おみやげにプレゼント有り

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「2」の時点で試してみて美味しいって感じた味噌をプレゼントしてくれる。

「またなくなったら来てください。空っぽの状態で持ってきてくれたらまたいっぱいにしてお渡しします」とのこと。

10 近い距離に集中して出店

店内にも近くの店の案内が大きく貼りだされていた。
店ごとにバラバラではなく、この店が気に入ったら他の店でも同じようなサービスやりますよ、という自信があるのだろうと思う。
コンビニほどではないけれどドミナント戦略かしら。




5割の固定客がいる。チェーン店でこれができているところは少ない。リピート率にこだわるのは、路地裏の個人店と競争していかなければならないから。既存店売上高の前年対比は100%を超えて推移しているが、これはリピート率に比例している。昨年の弊社のリピート率は55%、今年も50%超を維持している。

http://toyokeizai.net/articles/-/12230

おまけ 社員教育の仕組み

http://togetter.com/li/454195

①販売戦略が、直接教育につながっている。

②自信のあるスタッフを育てる。
原価一組400円の裁量をアルバイトに与える。値引きは感動をよばない。忘れて怒られるリスクが高い。客単価4000円、原価率40% 平均3組くるので、一人の裁量は400円。400円のジャブを繰り返してOKを生む。いきなりストレートを打つと気まずさがでる。明確な武器を持たせる。新人には確実にお客様の喜ぶ武器を持たせる。成功体験が着く

③改善活動もゲーム化
社内SNSがあり、思いついたアイデア(ジャブ)を写真をつけて投稿できる。1位には2万円の賞金も出している。

なんかいろいろ表に出していってるのね。

自らの業種をサービス業ではなくて製造業・小売業として考えているらしい

http://toyokeizai.net/articles/-/12230

大事なのは製造・販売業の会社であるという、われわれとしての位置づけだ。

食産業は97兆円の市場規模がある。23兆円の外食は不況と言われるが、APカンパニーを外食でくくらないでほしい、いち早く居酒屋だけの会社から抜け出さなければとやってきた。

面白いなー。


まぁ、塚田農場についてはすでに色んな所で言及されてるから
細かくはそちらの記事を参考にして下さい。

http://matome.naver.jp/odai/2136445817347221001
http://blog.bot.vc/2011/11/tukada_farm/
http://ameblo.jp/mohri-shin/entry-11041585369.html
http://matome.naver.jp/odai/2137940340647227701
http://imadokioyaji.blog111.fc2.com/blog-entry-319.html