なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

『こちら討伐クエスト斡旋窓口』

http://ncode.syosetu.com/n1383bo/

自分では全く戦う気の無い転生主人公が、ギルド職員の窓口係りになって、淡々と冒険者を死地に送り出していたが(中略)いつの間にか平和な筈の日常が崩れ出す話。 「あれ?外堀から埋められていく…」

個人的に、自然と主人公に感情移入できる作品。
まだあまり尺がないけれどこの先が楽しみ。


わざわざブログでも「キャラに深く感情移入して作品を楽しみたい」と書いてるように、私は意識しないとあまり感情移入できない。

感情移入するにしても、その対象はメインのキャラよりはサブキャラとかそちら側になりがちだ。もちろん主人公らの動機に感化されることは多いけど、それは感情移入とは違う。憧れはするし、応援したくなったりはするけれど、自分とは遠い。

いろんな話を見ていて「自分がその立場にたって、自然に考えたら自分はどう振る舞うか」を考えた時に、たいてい感覚がずれる。自然にそうと受け入れられない。どうしてもそこは違う人の話だ。自分と切り離された存在として読んでしまう。(私はergを好んでやっていた時期があるけれど、主人公と自分の間のギャップがすごくある。「だがそれがいい」のだけれどね)


「無職転生」とか、すごく面白いけど主人公が立派すぎて自分と重ね合わせて読む余地がないじゃないですかヤダー!人間的に弱い点を見せた時に心理的距離が近くなるとか思ったけど、そんなことはなかった。それよりも、ノルンみたいないじけたキャラが自分に近いと感じる。 でもノルンは活躍の機会が少ない。ぐぬぬ

なれる!SE」読んで、職場環境などの設定は共感するものがあっても、主人公の思考とか感動のツボが自分とズレまくっててこれは全然別の話として読むしか無いじゃないですか―。共通点って室見先輩ハアハアくらいしか無いじゃないですかー、とかそんな感じ。


もちろん、違う人の話を読んで、それを理解したり、嫌悪したり、違う人だからこそ時々自分との接点を感じたり、対照的な描写を見て自分のことを振り返ったり、などいろいろ楽しむこともできるのだけれど、たまには何も考えずに、物語の特定のキャラに入り込んで、作品の中に自分がいるかのような感覚で作品あじわってみたい。「自分」そのものの居場所がその作品世界のなかにいるという感覚がほしいと思う。そういう意味での感情移入が苦手。


・・・という私にとって感情移入できる主人公ってすごく大事。
この点、『こちら討伐クエスト斡旋窓口』の主人公の考えは自然で、親しみがあるものであり、あまり自他の区別なく作品の展開を楽しむことができる。 ストーリーの展開より、主人公の思考が自分にあったいて、「自分の分身がそこで動いてる」という感覚が楽しめる点が良い。

 こちらは物語だから、どこかで主人公と自分との分岐は生じるだろう。その変化の過程がどのようなものになるかが楽しみだ。




http://anifav.com/special/20130914_1983.html
こういうこと書いてはいますが、最初はなんとも思ってなかったキャラに感化されるのも大好きです。ゆゆ式見てる時にあった「ゆずこ化」とかすごく心地よい。