なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

現在におけるコミケの存在意義

http://cpplover.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html
で「現在でもコミケって意味在るの?」って問いかけがされていた。

「五輪なんて外国でやってるのをテレビで観ればいい」と言ってるオタクをどこかで見かけて、アンサーとして書いた記事ではないかと深読み

同様になぜわれわれはまだ学校に通い会社に出勤し恋人とデートし家族と食事するのか。すべてネット上でできるじゃないか。

という皮肉をコメた釣り記事なのかもしれない。*1

まぁ、分かる人には説明しなくてもわかるし、わからない人にはわからない性質の問いかもしれない。私は今回参加してみたけれど、残念ながらよくわからなかった。ただ、コミケ発の商品とか、コミケ発の作家の作品とか、いろんなものをコミケから受け取っているので、不要だとは思わない。

というわけで、ちょっとだけ考えてみる。


http://cpplover.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html
まず。この記事についていたコメントが非常に面白かったのでこれを軸に考えてみる。

「少数派」が自己開示できる場の必要性

常に「多数派」に属すると楽観的に考えられるあなたにとって、インターネットは完全な自由かもしれませんが、分野によっては検閲や自主規制などで自由の無い分野も存在します。それは、この日本においてもです。
表現は、他人に伝達されてこそ意味があるのであり、インターネットで不可能な表現がコミケで可能になる(もしくは可能性がある)のですから、媒体の多様性を確保するという意味でコミケを存続させるべきです。

ちょっと言い換えてみると

人の情報発信というか創作活動は、
「限られた種類の人にしか届いてほしくない」という思いと
「できる限り多く(遠く)のひとに届けたい」という
ジレンマに引き裂かれており、
そういった矛盾する思いを可能な限り両立させる、引き受ける存在として同人誌即売会ワンフェスのようなイベントがあるのかな、と思う。その中でも、象徴的存在として拡大していったのがコミケとして考えればいいのかな。



もうちょっとわかりやすく言うと、コミケの内容って、基本的にインターネットで全世界に向けて公開するようなたぐいのものばかりではない、ということか。別にエロ同人に限らず「同類」以外に見られると問題が生じたり、そもそも見られたくない、というものは在るだろう。*2

今はそうでもないだろうけれど、アニオタの話なんて、昔は人前でなかなか出来なかっただろうし、今でも昔のアニオタのように「普通の人」の前では話ができないことも在るだろう。それでも、ソレだからこそ伝わる人には伝わってほしいことがあると思う。そういった欲求はまだSNSだけでは満たせないってことだろう。この先も満たせるかどうかはわからない。


時期限定の商売の場

ネットの付き合いから、より深いかかわりへ

最近では個人のHP/ブログとかpixivとかニコニコとか、「少数派」が情報発信できる場は整備されつつあるけれど、それだけではまだまだ足りないだろう。

同種の同人誌即売会に「文学フリマ」など、フリマという銘が付いているものがある。コミケだって「コミックマーケット」だ。「情報公開の場」「パフォーマンスができる場」だけでなく、「マーケット」であることも必要なのかもしれない。

単なる「公開」じゃなくて、僅かながらでもお金を払うというハードルをもうけることで、より深い人との関わりがーみたいな話。

あるいは、こういう場があって、「商品を作る」という明確な目的があるがゆえにいろんな人が協力しあうきっかけになるのかもしれない。私は今回「アニバタ」という同人誌に寄稿という形で参加させていただいた。出来上がった本を見てみると、市販の本に負けず劣らず立派な作りであり、中身も数十人が関わって良い物に仕上がったと思う。これは、コミケという場がなければ、そしてこれがただのオフ会で即売会という場でなければ、多分この作品は出来上がらなかったのだと思う。

書き手は書き手で、商品として出すから気合を入れて良い物を作ろうとし、読者は読者で、金を出すから良い物が手に取れる、という関係。これはネットで自由に、無料で、情報発信できるだけではダメなのかもしれないね。

ハレの場、出会いの場

ニコニコでは今「ブロマガ」というサービスが始まっていて、情報公開の自由から一歩進んでマネタイズの方向性も模索されているけれど、これはどこまで行くのか楽しみ。今のところは難しそうなイメージがありますが。
やはり「月額課金」と「祭り」は全然違うのかもしれない。




他にもいろいろ考えるべきことは在るんだろうけれど、よく考えたら、こういう話ってすでに研究されてると思ったのでやめます。というわけで、自分の興味と、それについて浅いながらも自分なりに考えを書いてみましたので、コミケの設立経緯とか、発展の歴史みたいなのをまとめた本などを紹介していただければ嬉しいです。よろしくお願いします

*1:マジで言っているなら、どこかの誰かが書いた「○○なんて学校いかなくてもできるし」並に阿呆な記事といえる

*2:誰もが、どこかの青い人みたいに、誰も興味のない自身の性癖やら他人が不快になる発言から、何から何までネットに公開して平気なキチ○イ構ってちゃんというわけではない。むしろそういう人間はどこかおかしいのでまず服を来てください。その粗末なモノをしまって下さい