なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「私に説教するなんぞ〇〇年早いのでは?」への対処法

http://togetter.com/li/543379
前に宣言したとおり「読み」にはケチをつけないが、
「語り」がダメすぎると思った人はケチつける。


使用する道具はこちら。

弁護士の著者が5つの原則と10の切り口を提示し、具体的に約40パターンの「よくある非論理的な意見の押し付け」を例示してその対処法を示してくれる。

目的はあくまで本来の議論の姿を確認することであり、必ずしも議論で相手を打ち負かせとは書いていない。むしろ、あくまで議論はよりよい結果を生み出すための手段であり、論理が通じないと判断する人相手には議論せずに対処しようとドライな姿勢で書いてある。

ネットの困ったちゃんへの対処のハウツー本及び心構え指南本として便利だと思うので一読をオススメします。





頭でっかちさん、志願制の実態を含めてもう少し勉強をしましょう。私に説教するなんぞ〇〇年早いのでは?

に関しては、p123
「理由にならない理由」への切り返し方を参照

 本来上司(ネットでの議論では、年長者や知識・経験に長じていると自認している人くらいの意味で)は、自分の主張を通すには「引く」方が適切である理由を説明しなければなりません。それを、経験と権威を前面に押し出し、省略してしまっているから問題なのです。ですから、部下は、議論をhんらいあるべき姿に戻してあげればよいのです。
 上司は自分の主張の根拠を求められているわけですから、説明しなければいけません。部下は、上司がきちんと説明をしてくれれば、その内容に対して議論を深めていけばいいし、説明せず、あるいはできずに逃げを打ってきたら、さらに追い込んでいけばよいのです。
 ただ、あまり露骨な表現で追い詰めると、職制上の権利を振るわれてしまう可能性もあるので注意しましょう。


このような感じで「モヤモヤ」っとする話し方をする人に遭遇した時に、「なんとなくモヤモヤする」じゃなくて、何が間違いであるかを理解することができれば、ておけば、実際に反論しなくてもそれほどストレスを感じないで済むと思います。
単にはてブに「バカ」って書いたり、それすらも書かずに切り捨てるのもいいですが、そうすると今度はこっち側が鈍感になってしまいそうで怖いですよね。


こちらは現場で兵士達と行動をして来た者だ。無礼な物言いをしたいなら、自分の足で集めてきた情報や知識で向かってきなさい。話にならん。

については、p128 
「権威を振りかざした論法への切り返し方」および
「議論を打ち切る言葉への切り返し方」および
「個人攻撃への切り返し方」および
「自分の世界の論理で話す人たちへの切り返し方」を参照。



最近の若者に目立つのは、「中国や韓国と戦争するのもあり」とする人の増加。恐らくネットの議論に影響を受けているのだろう。ところが、「あなたたちが戦場に送られるんだよ」と言った途端顔色を変える。どこか自分に無関係の場所で無関係の人たちが戦ってくれると勘違いしているのだ。

については、
「誤った二分法への切り返し方」及び
「誤ったグルーピングに対する切り返し方」及び
「隠れた前提のある言葉への切り返し方」及び
「安易な帰納法への切り返し方」及び
「真偽が不明な事実への切り返し方」を参照。




それにしても、この人、ツイートを3つ取り上げだけで、これだけおびただしい数の詭弁テクニックが用いられているというのが凄い。ただのバカではない。むしろ普段から人をいかに黙らせ、自分の意思を押し通すかを真剣に考えているからこその言葉づかいではないかと思われる。

記者は様々な人を取材対象にするので、詭弁の技術は大切なスキルですよ。この人きっと自分の欲しいコメントを引き出す技術は長けてるはず。この手の人が自分の負けを明示的に認めることはないので、相手するだけムダ

というブコメは非常に参考になる。