なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

「・・・は品格の問題である」と主張する人の特徴

心身の独立を全うし、自らその身を尊重して、
人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云ふ(福沢諭吉

品格の話をする人は、自分の仕事の怠慢を棚に上げる

相撲の八百長問題が発覚した時、元日本相撲協会外部委員のやくみつる氏の話。

「これほどの物証が出た以上、もう観念するしかない。
八百長の話は以前からあり、見ていて『おやっ』と思う取組もあったが、ファンはそれもひっくるめて楽しんでいた。
相撲には興行という側面もあるから、それ(八百長)をいうのはやぼという気持ちだった。

だが、不祥事が相次ぐ中、もはやうやむやにはできない。
今回名前の出た一部の力士に限らず、さかのぼって調査を進め、認めるべきは認めなければ、
相撲は今後、スポーツとしてみてもらえなくなる。国技の看板も守れない」

品格の問題について言及する人は、物事を品格だけで評価するので実態と乖離した評価をしやすい

朝青龍明徳については前述の貴乃花ほどの厳しい批判をしていなかったが、
2007年夏のサッカー騒動を期に徹底的な批判に転じる。これについて本人は「即刻クビだと思った」と発言している。

朝青龍が3場所連続休場後に出場した2009年初場所では、場所前に「朝青龍は、相撲そのものに執着がないから、1勝2敗で3日目に引退する」と予測していたが、朝青龍は14勝1敗で優勝した

品格について言及する人は、そもそも問題になっている出来事についてあまり知らない(興味が無い)

亀田史郎テレビ朝日スーパーモーニングにてテレビ番組でケンカ寸前の論争をした。
その際、史郎に対し、(史郎の息子らに対する躾がなっていないとして)しつけ糸を投げつけ、息子の試合を「安いドラマ」と挑発した。
ただ、内藤大助亀田大毅戦の前日にムーブ!で今まで亀田の試合自体は見たことがないと発言していた。

品格の問題について言及する人は、やたらと(自分の気に入らない)表現を規制したがる。当然「品格に問題がある」という循環論法である。

石原慎太郎について、
FLASH』誌にて、12年間の都政のうち、教育・福祉の分野では「70点」と評価し、
児童ポルノ規制、日の丸・君が代の徹底はむしろ評価。
知事自身が過去、ヤンチャな時代があったにもかかわらず、
看過できないと表現の自由に一石を投じた点は評価してもよい。」とコメントした

品格の問題について言及する人は、自分の独善を自覚せずに他人の独善だけを矯正しようとする

「同人誌系がすべてがそうではないだろう」としながらも
「仲間内で楽しめばいいという感覚をひきずったままプロになる(中略)ため、人に読んでもらうということに対しての自覚が皆無に等しい」
「ネタについてのとらえ方も、独善的であいまいだ」
「こういう輩が跋扈する限り、業界はますますヒドくなるだろう」と、
同人作家からプロの漫画家となった人間に対して批判的な態度を示している。
反面、「自分たちの世界で楽しんでいる分には何の文句もつけない」と、
同人誌などに代表される同人活動全般を批判するつもりはないことも示している。

品格という言葉を使う人は、自分の品格については無自覚である

仮にこういうことを主張している人がいるとしよう。

萌えが「便利すぎる言葉」に成り果ててる。「便利なんだからいいじゃないか」と言われそうだが、何でもかんでもそれを言えば逆らえない言葉はむしろ有害でしかない。一例を挙げれば「グローバル」「自由」「人権」「コミュニケーション」などがそれにあたる。汎用性が高くいろんな場面で使われ、なおかつそれがプラスの意味合いを持って言われることが多いが、乱用されすぎるあまり定義が不明瞭になりがちになる。

こうやって「便利すぎる言葉」を批判する立場の人が、品格などという「便利な言葉」で人を軽々しく批判することを良しとするとは思えないが、もしそういうことをしている人がいたら、その人は恥知らずかバカかどちらかであろう。



この手の人間に対する私の偏見

この手の人間は、自分の品格を批判されると間違い無く「自分は・・・の意見を代弁・紹介しただけだ(僕自身はもう少し思慮深い人間だ)」と言った感じで言い逃れをしようとし、それもできなくなると、自分の発言を棚に上げて逆ギレしたり「僕を支持する人のほうが批判する人の方が多い」と事実をねじ曲げてしまうので話が通じない。

少なくとも言えるのは、この手の人間は、自分の発言に責任を決して取らないということだけだ。自分の発言に責任をとらないですむ立場にいる人間だけが、品格などという曖昧な根拠で人を批判する。 その場の気分や空気に合わせて考えなしに発言しているだけなので、深く突っ込んでもムダである。

直接の対話を考えず、こういう人もいるんだな、と笑って自分の仕事に戻ったほうがいい。




『評判は、「あなたのあるべき姿」であり、
 品性は、「あるがままのあなた」である。

 評判は、写真である。
 品性は、顔である。
 
 評判は、外側からやってくるが、
 品性は、内側から生まれてくる。

 評判は、新しいグループの一員となる時にものを言い、
 品性は、立ち去る時にあなたについてくる。

 評判は、一瞬でできあがるが、
 品性は、一生をかけてつくり上げる。

 評判は、一時間もあれば明らかになるが、
 品性は、一年経ってもわからない。

 評判は、キノコのように生えてくるが、
 品性は、生涯続く。

 評判によって、金持ちか、貧乏かが決まるが、
 品性によって、幸福か、不幸かが決まる。

 評判は、あなたの墓石に刻まれる言葉だが、
 品性は、あなたが神の前にひれ伏す時、天使の口から出る言葉である』

 (ウィリアム・H・デービス)


http://d.hatena.ne.jp/showgotch/20120327/1332874357

はい・・・すみません。