歴史マンガはいい文明

「風雲児たち」から初めていろんな歴史マンガを読みます。オススメの歴史漫画あれば教えてください

「問題社員の取扱説明書」って本を読んだ

※ただの感想文なので書評や内容紹介は一切書いてません。


基本的にこの本、想定顧客が「経営者側」「会社様」側なので、文体や表現に吐き気を催すレベルで嫌悪感を感じる。 まず「問題社員」という表現の適用範囲がおかしい。基本的に経営者側からみて問題になる存在全て問題社員であり、アホかとしか言い様がない。他にもやれシュガー社員だの問題社員だのワガママちゃんだの造語を作っては、言葉遊びしてるだけのような不誠実さを感じる。*1



それでも、こういう「表現」のクソさに目をつぶれば、結構いい本だと思う。会社員という立場から読んでも「Let's 脱社畜 Let's ノマド Let'sプロブロガー」みたいなブログを読むよりは百倍役に立つ内容が書いてあると思った。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というだけでなく「敵と思っていたものを知れば、敵っていうほどでもなかった」となるのが理想だし、本当に敵だとしたら、相手が嫌がりそうなポイントを抑えておくのはすごく役に立つ。

とはいえ、本当に文体というか言語感覚の偏りが半端無いのでが読んでいて不愉快な本であることは間違いない。 なので、次の記事からは、役に立ちそうなところだけこちらで取り上げて整理しようと思う。

「教育的指導とパワーハラスメントの境界線」とか面白そうじゃない?



□松崎一葉 『会社のワガママちゃん』対処法」
http://diamond.jp/category/s-wagamama



□会社のワガママちゃん対処法に関する「発声練習」サンの記事
http://d.hatena.ne.jp/next49/20120414/p1






以下全部余談

それにしてもこのタイプの「会社の味方!」的な著者は多いよね。

「経営者のつもりで考えろ」って経営者になってから書く人より、こっち系の人が活躍してた時期があったような気がする。*2 やっぱり需要あるんだろうなぁ。樋口さんとか常見さんとかもそうだけど。やっぱり城繁幸さんとか、この「シュガー社員」とかいう言葉を作った田北さんとかも同じカテゴリで認識してる。



この人達は、明確に戦略持って経営者側に立場を傾けている。明確なセルフブランディングの結果が今の彼らなのだろう。 ネットの批判前提で、時に注目をあつめるためネット民を敢えて煽って見せるまでやる。 どんだけネットで人気者になろうとも、お金を払ってくれるお客様、恒常的にお客様であり続けてくれるのは企業である。 ネットで叩かれることなんか気にせず、なかなか言い難い企業側のホンネを極論っぽく語ってくれる人は、絶対に客に困らない、ということなのだろう。



逆に「就活のバカヤロー」だの、「POSSE」だのの人は大変そうだと思う。数年後も活動を安定して続けられるだろうか。ネットで憂さ晴らししている人たちは彼らの活動を支援してくれるだろうか。せめてお金を払って本や雑誌を買ってくれるだろうか。最悪、買わないまでも読んで意見を広めてくれるだろうか。 多分思い思いの意見を述べるだけで、あんまりそういうことがないんじゃないだろうか。



上でも書いたけど、脱社畜とかノマドの人は論外な。あの人らビジネスとして活動してない分、いつでもやめるし、発言内容に責任持ってないから、まったく信用する気になれない。そういう立場でありながらやたらと考えさせられる文章書いてるMK2さんは一体なんなんだすごすぎだろ。




一方、城さんや田北さんなどは企業の味方やりつつ、社員の味方的な行為もできる。「企業からの後ろ盾」という立場を確保した上で、「企業中心に考えつつ、ついでに社員のことも考えてますよ」「実際世の中は企業ファーストなので、企業が強くなれば、ゆとりで手社員の待遇も上がりますよ」とかそういうニュアンスでなら、社員のためを思って、という仮面をかぶることもできる。意外な事に、成果を挙げるのはこっちの可能性も微レ存。むかつくけど。

(ただ、城繁幸さんはなぁ…。解雇規制煽る→解雇規制が進めば解雇不安が強まる→さらにその不安を煽りつつ→個人へのアドバイスという形で有料メルマガ、という形で綺麗に導線が引いてあり、ああ、この人すげえなぁ、と思わずに入られない。ハックルさんは絶対に見習わないでほしい。)





さらに余談だけど今日帰りしに梅田のブックファースト見たら池田信夫さんの本が売上2位になってた。

読んだけど、この人は煽る対象が全方位で楽しいな。「自分以外はみんなバカ」くらいのレベルまで行っちゃってる。変に提言するんじゃなくて、ほんとに批判というか問題発掘に特化していて、どっちかに肩入れしてない分、戦略的に経営側の代弁者やってる人よりは好感できる。

*1:ただ、よく見かける「ブラック企業」っていう言葉をいじって遊んでるだけの議論も、これと同じ不毛さ、クソさを感じるまでに低レベル化している印象なので、お互い様なんだろうとは思う。現象とかアイコンなんてどうでもいいから問題とか構造の話してほしい

*2:今は結局経営者の本が人気な気がするけど。というか日本の経営者離れしてる?