なろう原作マンガの感想など

歴史漫画のまとめを作るはずだったのに、いつのまにかなろう原作マンガの感想ばっかりになってしまった

true tearsをどういう軸で見ると面白いだろう

正解はなくて自分がどの軸で考えると面白いか考えたい。


tt評論集を買ってみて、いろんな視点があることがわかった。

・三角関係モノとして評価すべきか。
・それとも男主人公の成長物語として捉えるべきか。
・石動乃絵の石動乃絵による石動乃絵のための物語として考えるべきか。
・湯浅比呂美を主人公とした物語と考えるべきか。
・湯浅比呂美をヒロインとした物語と考えるべきか。


他にも
・アニメの演出の素晴らしさだの
・他のアニメ作品との比較だの
・地方アニメとして、PAWORKS作品として捉えるだの
・「落ちもの」作品の系譜で考えるべきだの
・「○○」というテーマにおける位置づけで考えるべきだの。


私はergばっかりやってて、
しかも、そのergも頭を使わずに惰性でプレイしてただけなので
前半の5つくらいしか視点が持てなかった。



そう考えると、評論集というのは面白い。
自分の視点をほぼ強制的に広げてくれるから。



せっかくだから、私も何か本格的に始める前に、
いろいろ視点を出してみようかな、と思う。




小粒なネタだとこういう感じ。


・ヒロインに感じる「生臭さ」について。
脅威の脱臭力を誇るerg「大図書館の羊飼い」と比較してみるとか。
舞台設定に、現実よりも生臭いものをこれでもかと放り込むtt。



・ttは「三角関係モノ」ではないという点について
三角関係モノで見るなら<かつて乃絵は天使だった>に見るように
あまり成功してるようには見えない。
この作品は、乃絵がフラれて湯浅比呂美が主人公と結ばれることは
セットアップの時点でほぼ確定してる。
それを崩そうとするとWA2の「かずさ」のような結末になる。
無理に三角関係ものをやろうとすると乃絵は壊れるか死ぬしかない。



・性別が逆転することで「ergのお約束が破壊されている」件について。
この作品は乃絵を主人公とすると
「攻略対象」が他の異性と結ばれる構図になっている。
ergでは許されない結果がいともたやすく達成されれたのはなぜか、など。



・「主人公の恋愛トレーニング」という類型について。
こいとれ」とか「鬼灯さんちのアネキ」あたりでなんか書きたい。
ergは7割くらいこの類型であり
ヒロイン3人どころじゃすまない状態で
主人公が、プレイヤーが、どうやって、何を教育されるか的な話。
というかうたはお姉ちゃん可愛いようたはお姉ちゃん。



・湯浅比呂美の長く長く孤独な戦いについて
物語開始前の段階で湯浅比呂美が背負っていた縛りとか。
両手両足を縛られた状態でも諦めなかった意志の強さとか。
源氏物語における桐壺さんとの違いとか。
Extravaganzaの夢美とか。ひたすらに悪女説を突き詰めて考えてみるとか。




・生き延びてしまった乃絵が辿るこの先についての想像
「死ぬことで勝利するヒロイン」類型とか。
彼女が今までどれだけ守られていたかとか。
この先かなりの地獄が待ってるであろうこととか。